久光 制約からの脱出プロジェクト~後編~

久光スプリングス
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Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

②スポンサー獲得

20/21シーズンの久光は、オフィシャルパートナー(スポンサー)としてマイナビと契約を締結しました。

SAGA久光スプリングス
SV.LEAGUEの女子バレーボールチーム、SAGA久光スプリングスのオフィシャルサイトです。試合結果、選手情報、お知らせなど掲載しています。

ってさらっと書く話ではないんですよ、これ。

実業団方式のチームでは極めて異例の話です。例えば東レにはオフィシャルスポンサーはありません。というより東レだけがオフィシャルスポンサーです。ユニフォームやジャージにロゴとかがついているかどうかが、オフィシャルスポンサーの有無がわかりやすいところだと思います(もちろんそこまでの契約をしていないものもあります)。

NECレッドロケッツはNECの関連会社がユニフォーム(NECネッツエスアイ)やジャージ(NECキャピタルソリューション)の背中への社名掲出を行ってます。日立はマクセルがユニに社名掲出されてますが、かつて日立グループだった名残だと思います。あとPFUは実業団方式ではありますが、クラブチームの色彩も強くて三谷産業やとり野菜みそなどユニフォームに企業ロゴが掲出されていますが、これは地元の企業のもので、岡山や姫路、KUROBE(ここは社団法人ですが)のクラブチーム同様、地元の支援を受けている形です。

マイナビは本社も東京ですし、久光の神戸、鳥栖と縁はありません。つまり自力で獲得したスポンサーと言えるわけです。ちなみにジャージにマイナビのロゴが掲出されています。

ちなみに久光のホームページに行くと、区分ごとにスポンサーがずらっと並んでいます。実業団方式のチームでこのようにさまざまな業種のスポンサー一覧がカテゴリごとにずらっと掲載されているのはデンソーPFUだけです(NECもありますが、NECグループ企業とウェアの会社なので元々関連度が高い)。

さらに久光がすごかったのが、ご時世に合わせて「クリーンパートナー」を締結したこと。数あるスポーツ界、そしてエンタメ界でもクリーンパートナーなんて契約はここだけではないでしょうか。

もしかしたら久光製薬とダスキンの間に取引があってその縁からの契約なのか、はたまた久光スプリングスが独自で取ってきたものなのかはわかりませんが、素晴らしい営業努力ですよね。そもそも実業団方式のチームで試合の協賛スポンサーを取ってくること自体があまりありません(NECは住友生命がマッチデースポンサーになることはありますが、NECは住友グループなのでその縁なのでしょう)。

協賛スポンサーがつくということはどういうことか。

広告収入が入る、ということですね。