Vリーグ アリーナタウンツアー~北海道・東北エリア~

Vリーグトーク
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Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

Vリーグは全国各地で開催されるため、中にはお目当てのチームのために遠征するケースもあります。初めて訪れる地で見るVリーグもなかなか楽しいです。

といいつつ、試合は基本的に各会場で二試合、昼から夕方までみっちりあるので、実は観光する余裕がなかったりもします(10時とかの開場時間に既に並んでいたりしますし…)。私自身は日課の早朝ジョギングの中で街を巡るということをやっていますが、観光せずに帰るというのは実にもったいないなあ…と思っていました。

ところが。21/22シーズンは一試合が増えました。ということは滞在する街を楽しむ時間も増えます。

ここでは私が過去遠征した都市を元に、私なりの楽しみ方やオススメのポイントをご紹介します。遠征してみよう!と思ったり、プランの参考になれば幸いです。なお私は東京在住ということを念頭に置いてください。

ちなみに基本的な遠征パターンですが、こんな感じです。

<土曜日>

早朝移動、会場直行。試合観戦後ホテルに移動。SDカードからパソコンに写真を転送したまま、一人で地元の居酒屋へ(かつてはこのときカメラからスマホに転送して、SNSへ撮って出し投稿をしてました)。ホテルに戻ってパソコンで写真チェック、さっと見ていいと思った写真や、試合中にマーキングしていた写真をSNS投稿。

<日曜日>

早朝ジョギングで街の名所を一通り巡る。地元新聞のスポーツ面をチェック(たいてい大きく載ってます)。会場に移動、試合観戦後駅に行き、そこで帰りの車内で食べるお弁当などを購入、車内で食べながら撮った写真をパソコンに転送し、さっと見ていいと思った写真や、試合中にマーキングしていた写真をSNS投稿(これが何よりの至福のひと時です)。

※まれに金曜日に前乗りすることもあります。

せっかく旅行で訪れているのに、その街を楽しむのは土曜の夜と日曜の朝、だけなんですよね。あと、日曜の帰りの車内で食べる弁当のチョイスも何気に重要です(遅い時間なので売り切れていることも多く…)。なので、土曜に着いたときに先に駅の弁当屋やグルメ店を確認することもあります。

遠征の交通手段は私自身はほとんど新幹線なのですが、特に東海道・山陽新幹線はエクスプレスカードを持っているので、先に予約はしておきますが、試合展開に合わせてスマホから柔軟に列車を変更しています。

では早速、私の過去訪れた街をエリア別にご紹介していきます。遠征度は、私なりの「遠征したかいがある」「Vリーグに出会ってなければこの街には来ていない」「Vリーグを感じられる」という一つの目安です。

なお、記載の情報はブログ公開時のものです。

<北海道・東北エリア>

①青森県・五所川原市(2019年11月 五所川原市民体育館)遠征度:85%

19/20シーズンの日程が発表されて、真っ先にひいきのチーム(東レ)の日程をチェックしていて「どこ?」と思ったのがここです(笑)。と同時に、このシーズンで一番楽しみな遠征先になりました。仕事で忙しかった時も「五所川原まであと〇週間」とカウントダウンしてましたから(笑)。

このシーズンからPFUのサブホームになりました。本当は20/21シーズンも開催予定だったのですがリモートマッチになったことで会場は石川に変更になってしまい、また21/22シーズンはサブホームではなくなったのか、開催なし。また戻ってきてほしいな。

ちなみに私は、たまに金曜を休みにして前乗りということもします。この五所川原も未知の地ということで当然前乗りにしました。ちなみにチームも前乗りしていますから、同じ街に選手たちも滞在している、というのはどこかワクワクします。街を歩いていてジャージ姿の選手たちに遭遇することもありますし、ホテルが一緒だったこともあります。五所川原は小さい街だったのでより遭遇率が上がったのも楽しい思い出でした。

この五所川原でも前乗りしました。せっかく青森まで行くのだから、と、前日金曜は一気に新幹線で函館まで行き、観光したのち(滞在時間6時間くらい)に青森に戻って五所川原に向かうというコースをとりました。

■行き方

新幹線と飛行機の二ルートがあります。

まず新幹線だと、新青森(全列車止まります)まで行き、そこからバスで1時間、です。東京から新青森までは最速3時間なので、理論上は4時間で着けることになります。ただ、バスの本数は少ないですし、路線バスなので立ちっぱなしはキツイと思います(それもあって、私はフルセットになった日曜の第二試合を途中で抜けることになりました)。

飛行機の場合は青森空港からバスです。新青森より遠いので、1時間以上はかかると思います。羽田以外にも名古屋や大阪、新千歳と結んでます。

五所川原市民体育館までは五所川原駅から歩いて25分くらいだったと思います。本数は少ないですがバスもあります。新青森駅行きのバスも近くを通ります。

■体育館

年季が入っていてそこそこ古い体育館でした。ウカルちゃんアリーナと同じくらいかなという感じです。

アリーナ席は確か仮設のパイプ椅子だった気がします。

■見どころ

青森と言えばねぶた祭り、を思い浮かべる方も多いと思います。私はてっきり青森市だけの祭りだと思っていたのですが、弘前と五所川原でもやっていることを知りました。しかも地域で山車の形が違うというんですね。扇形の弘前、横に長い青森、そして五所川原は喧嘩っ早いからぶつからないように縦に長くなったとか。博多の山笠と同じ論理なんですよ。

この話は、前乗りしてフラっと入った居酒屋のご主人から聞いたのですが、これだけで五所川原に来たかいがありました(試合前日ですが 笑)。

ちなみに五所川原では「立佞武多祭り」(たちいねぷた)というのですが、市内にある立佞武多の館で山車(立佞武多)を見ることができます。

■グルメ

私は遠征先では事前にある程度地元の名物グルメを調べて、お店のあたりをつけておきます。ですが、街をフラッと歩いて変えることもしばしばです。大事にしているのは、地元の人が重宝していそうな店。そして、もし店頭などにバレーボールのポスターとか貼ってあればもう優先度は一気に上がります。

五所川原ではなんと五所川原大会のポスターが店頭に貼ってある店があったので、有無を言わさず入りました。後で聞いたら五所川原のバレーボール協会の人たちの御用達の店だったみたいで、今回PFUのサブホームになったことで立佞武多祭りに訪れていた江畑選手が、あわせて来店したときのサインも飾ってありました。

こういう店だと話は早いので、ご主人といろんな話をしました。実は当日出店として会場にもいらしていて。思わぬ交流が生まれました。

五所川原の名物としていただいたのが貝焼き味噌、そして馬すじ煮込み。なんとこの辺は馬肉文化なんだとか。そんな話もご主人から伺えたわけで。

こういう地方の小都市になるとほんと、地元の店との交流が生まれやすいからいいですね。二軒目は立ち飲みスタンドに行って、地元の人たちに明日の試合をアピールしておきましたし。個人的な遠征満足度はかなり高かったです(その代わり土曜の試合はスト負けでしたが…)。

五所川原についてはあまりにいろんな思い出があったので、こんなブログも書いてます。宜しければ。