Vリーグ アリーナタウンツアー~関東エリア~

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Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

⑩神奈川県・川崎市(多数 とどろきアリーナ)遠征度:75%

NECレッドロケッツのホームです。チームの練習拠点である玉川アリーナも2.7キロと近いんですよね。拠点とホームのアリーナが一番近いチームだと思います(アリーナを拠点として使っているKUROBEと姫路を除く)。

川崎のチームではありますが、川崎というよりは武蔵小杉ですね。ただ、武蔵小杉駅に降り立つとわかるのですが、圧倒的に川崎フロンターレの露出がすごいです。それだけスポーツが地域に溶け込んでいるということは素晴らしいことですが、そこにNECも割って入れるといいなあと思います。

幸い川崎はフロンターレ、Bリーグのブレイブサンダース、Wリーグ(女子バスケ)のレッドウェーブ、そしてレッドロケッツの4チームで盛り上げようという機運が高まっているので、よりスポーツタウンになっていくのではと思います。

何でかと言うと、私の考えですが、市民にスポーツを楽しんでもらって健康になってもらいたいというのと、スポーツを呼び水に市民を増やしたいという思いがあるのかなと。やる方、見る方、両方のスポーツですね。私自身川崎に住んでいた時期があったのでよくわかるのですが、元々広大な多摩川河川敷があるので、そこで野球、サッカーが盛んにおこなわれている、またジョギングする人もたくさんいます。

川崎って縦に長い街ですし、南から京急、JR、東急東横・目黒線、田園都市線、小田急線、京王相模原線が走っていてそれぞれに川崎、武蔵小杉、溝の口、登戸とターミナル駅があって、つまり市民がバラバラなんですよね。そこにフロンターレという川崎への帰属意識、そしてアイデンティティを生み出せる存在ができたわけです。なので市としてスポーツにより価値を見出しているんじゃないかなと思います。

あとまあ、フロンターレとレッドウェーブは富士通、ブレイブサンダースは東芝、そしてレッドロケッツはNECと、川崎を拠点に工場などを置いている大企業がチームの母体なので、市としては手厚くサポートしたいという思いもあるでしょう(法人税もありますが何より社員が住むことで住民税が増え、かつ雇用も生まれますから)。

話が長くなりましたが、川崎市の姿勢とNECのチームへの積極さがうまくマッチしているのが今のレッドロケッツなんですよね。

とどろきアリーナの最寄り駅はJRの武蔵中原、東急線の新丸子ですが(それぞれ徒歩15分くらい)、利便性が高いのは武蔵小杉でしょう。東急の他JR南武線、横須賀線が乗り入れます。なお、横須賀線の駅は、バス乗り場のある南武線や東急線の駅からは5分以上かかるのでご注意を。

ただ、横須賀線の駅だとこのようにレッドロケッツのポスターが掲出されていることもあります。元々NECの敷地に駅が作られたのでその関係なのかなと。ファンの方はぜひこちらにも行ってみてください。

武蔵小杉駅からも歩いて25分くらいですが、本数の多いバスを使うのが一般的。10分かからないです。アクセスはいい方ですね。ちなみにとどろきアリーナの近くにはフロンターレのホーム・等々力陸上競技場に隣接しています。よくある、スポーツ施設が一カ所に集まったところにあるアリーナ、です。

とどろきアリーナはブレイブサンダースも使っているのもあって、天井が高くて、かつ三階席まであるので6500人収容できるそうです。なかなか壮観なスタジアムです。アリーナ席も背もたれもあり、段差もそこそこあるので快適です。

私は10年ほど前に川崎に住んでいたのですが、川崎のグルメが思い当たらず…でも、そこはレッドロケッツ。コラボフードがたくさんあるので、ぜひ味わってください。これも立派なご当地グルメ、です。