④遠征でアリーナ事情を知る
アリーナで個人的に感じたのは、愛知県の施設の充実ぶりです。西尾市総合体育館はそれほど新しくはないですが、ウイングアリーナ刈谷もきれいでしたし、武田テバオーシャンアリーナも名古屋駅からそれほど離れていないけどきれいで。あと、名古屋城一帯の名城公園にはBリーグの他大相撲で使われるドルフィンズアリーナこと愛知県立体育館、そしてそしてバレーボールの代表戦でおなじみのガイシアリーナもあります。
少し離れていますがスカイホール豊田もありますし、アリーナが一番整っているのは愛知県ではと思います。トヨタの経済効果なんですかね…。フィギュアスケートの選手も多いということはリンクの施設が整っているということですから。でも、自治体が潤っているのは事実でしょうし、公共施設にお金を投資しやすいのではと思います。
ちなみに愛知県立体育館には移転計画があることを今知ったのですが、なーんと、1万5000人規模だとか。有明アリーナや横浜アリーナクラスです。
しかも、いろいろ調べると全国でアリーナ建設ラッシュなんです。今年できた沖縄アリーナの他、南船橋、神戸、長崎などにも建設計画があります。
では、なぜこんな風に大きなアリーナが建設されるのでしょう。その一つはBリーグです。
元々Jリーグも、全国の陸上競技場の活用、整備の側面もあったんですよね。ライセンスで客席数なども決められているので、設備をアップグレードしていく必要があり、結果的にどんどん施設が更新されていったわけです。Bリーグはその体育館版をやろうとしているのだと思います。
あと、個人的にはアリーナは音楽のライブとしても使えるから、だと思っています。出典がなくて申し訳ないのですが、確かBリーグのチェアマンだった川渕さんが、アリーナは音楽としての活用も可能な総合エンターテインメント施設だ、ということをおっしゃっていたんですよ。
確かにBリーグは試合中に流しっぱなしだったり音楽も大事ですし、得点時の演出でリボンビジョンなども使いますから、エンターテインメントの要素が強いんですよね。
Vリーグで自前のアリーナを作るのは資金面でも厳しいと思いますが、着工が決まった久光の新練習拠点は1444席の客席が設置されるようですし、そういう動きも出始めています。鳥栖市が敷地を貸与してくれたからこそ、ですが、自治体との連携は欠かせないということですね。
今、アリーナを巡る状況は大きく変化しているんです。
我々バレーボールファンはその渦中にいるんです。
バレーボールが一連のアリーナ改革の蚊帳の外にならないように、盛り上げていきたいですね。
と、一度の遠征で見えてくるものがたっっくさんあるんですよ。
だから私は遠征はツーリズムであり、フィールドワークだと思っています。
そして最後にお伝えしたいこと。