Vリーグにおける遠征ツーリズムとフィールドワーク

Vリーグトーク
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ということで、北海道・東北関東中部・北陸関西、そして中国・四国・九州と全国各地のアリーナタウンを紹介しました。

ここではその総括といいますか私なりの遠征論といいますか、そんな話をさせてください。

①遠征はあなたのアリーナツアー

もしあなたが何かのアーティストのファンだったら、ライブツアー日程の発表というのはものすごくテンションが上がる瞬間ではないでしょうか。

自分の住んでいる街かその近くに来るかどうか、土日の開催など、遠い街でも遠征できるかどうか。また、アーティストがステップアップしたことを示す、大きな会場でのライブが実現するかどうか。

Vリーグの日程発表もそれと同じなんですよね。ある意味「チームのアリーナツアー」の日程発表です。そして、ファンは行こうと決めた日に向けて、カウントダウンを始めるんです。そう、ツアーは日程発表の時から始まっています。

一言言わてもらうと

Vリーグ機構は、この日程発表の重みが全然わかっていない!

アーティストのツアーは基本的に「毎年この時期から」というのが決まっていないので急に日程を出したりしますが、Vリーグは10月からやるって決まっているのですから、「〇月〇日〇時に日程発表!」とかやればいいんですよ。Jリーグはまず各チームのホーム開幕カードをいつ発表する、という告知をして、開幕カードを発表したのち、全日程発表をまた同じような形でやります(後半戦の日時は、各チームの勝ち上がり状況を考慮して後に発表してますが)。

日程が発表された瞬間から、ファンのリーグ戦は既に開幕しているんですよ。

だから日程が発表されてすぐに私は推しのチームだけの日程を作りましたもの。

話がそれましたが、日程を見てファンも取捨選択をすると思うんです。ここは行こう、ここは行けない、あっ、この街での開催は初めてだから行ってみようか、贔屓の選手の地元だから行こう、等々…

そして、行く日程を決めるわけです。そう、自分のツアー日程を決めるわけですね。

多分これを読んでいる皆さんは、既に21/22シーズンの観戦日程を大方決めたと思います。

②国体が果たす役割の大きさ

全国のアリーナ、そして街を回っていると、各都道府県のスポーツへの力の入れ具合というのを目の当たりにすることができます。施設面もそうですが、地元のチームを露出などでどれくらいバックアップしているか、もそうです。

そして、新たにオープンしたアリーナにはだいたい共通していることがあるんです。それは、国体開催に向け新設・リニューアルされた、ということ。

※ちなみに国体は2024年の佐賀大会から国民スポーツ大会(通称国スポ)に名前が変わります。