21/22 マイVリーグアワード~選手表彰編~

マイVリーグアワード
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Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする


最優秀選手賞:アキンラデウォ・フォルケ選手(久光スプリングス)

プレー面では言うことないです。アタック決定率は1位で、ブロック決定本数(1セットあたり)も3位。東京五輪の金メダリストですからね。こういう選手が日本、Vリーグを選んでプレーしてくれることも貴重ですし、選手たちも教材として吸収してほしいなと。

特に所属する久光の、平山、濵松、荒木の各選手はこれからを担う有望なミドルブロッカーなのでなおさらです。そして、推しの選手も得意のブロードをさらに磨くために少しでもプレーを参考にしてほしいなと。世界最高峰がVリーグにいるわけですからね。

私も推しの関係でブロードは撮り慣れましたけれど、アキンラデウォ選手のは別格ですね。身体能力もすごいですし、スピード、そして躍動感もハンパなくて。ファインダーに収めるのに苦労してました(笑)。

ただ、それ以外で印象に残ったことがあって。今シーズンってチームによっては感染拡大防止のため試合中にマスクしていたのですが、外国人選手は基本的にしてなかったんですね。私も海外によく行っていたのでわかるのですが、これはもう生活習慣なり文化の違いです(ちなみにサラッと調べたのですが、欧米の方々がマスクをしないのは、コミュニケーション時にアジア圏は目の動きを見るけれど彼らは口元の動きを見るから、というのがあるそうです)。

例えば我々だってイスラム教みたいにヒジャーブをまとえと言われたら嫌ですよね。生活習慣とか文化は許容する必要があると私は思います(ここはマスク着用についての話ではないのでこれ以上は控えます)。

そんな中、アキンラデウォ選手は2月の岡山の試合で、マスクをつけてプレーしていたんですよね。それがいいなあ、と。それだけ日本の文化に馴染んでいたというか、愛していた。そんな証に見えたんです。遠い異国からやってきた外国人選手が日本人になるというか、すっかり日本の文化を気に入ってくれる様子ってうれしいじゃないですか。ウチもヤナ選手がテクニカルタイムアウトで肩をもまれたら「ありがとうございました」とばかりにお辞儀したりしてましたしね。

そんな人柄が垣間見えたことも含めて、今回最優秀選手賞とさせていただきました。ほんと、今シーズン優勝したスプリングスファミリーならではの選手、でしたね。この写真での喜び方なんかまさにそうです。

そもそも出産後、そのまま母国ではなく日本に戻ってきてくれたのもうれしいじゃないですか。というのもあって、いつもなら最優秀外国人選手賞になるのですが、敬意をこめて。

 

皆さんはどんな選手をベスト6に選びますか?
どんなコンビが見ていて楽しいですか?
どんな選手をMVPに選びますか?
考えると結構楽しいと思いますよ。

ではまた来シーズンお会いしましょう!

次ページには、これまでの受賞歴を掲載します。宜しければお付き合いください。