東京五輪 中田ジャパンの空虚 その3~貫いた強者の論理~

日本代表
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さて。

選考についてもいろんな疑問が沸き起こりました。なぜMBを4人いれたのか。それ以前になぜあの選手を呼ばなかったのか…ちなみにスポンサー枠があるから入ったメンバーがいる、と思っている人は、もう私のブログを読まなくて結構です。

選考に関しては彼女なりの考え───目指す戦術にフィットするかどうか等───があったと思うので、これ以上何かを言うことはありませんが、ただ、MB4人については、その意図が全く見えなかったです。バレーボールファンが抱いた中田監督への不信感は、ここが入口であり、かつ、今回の結果を受けて拡大しました。

ちなみにMBを4人選出した理由についてはこう語っています。

中田久美監督「籾井はチームを勝たせることができるセッター。黒後のスイッチが入った時の打力や読み、スピードに期待したい」女子代表五輪内定選手発表会見(全文)
女子代表・中田久美監督 会見コメント

「ミドルのブロックの高さというのを優先にしたことが一番です」

上記の記事より

私の意見ですが、今回の4人の起用からはその意図は全く見えませんでした。

ちなみにエースは黒後だと言っていたのに、という批判については、ポジション的に最多得点は古賀選手が担うところで、最多得点者=エース、という意味では言っていないと私は思います、なのでそこは中田監督を擁護します。あれは、古賀選手のプレッシャーを低減させるためのものだったと思います(その点では副キャプテンにしたのは実にいい采配でした)。

さて。もう終わったことなので、これ以上中田ジャパンについて批判するのはやめます。

個人的には弱者の論理の監督に一度代表監督になってほしいなと思います。チャレンジマッチを経験しているとなおいいですね。

最後に、選手たちについて、今回の結果がもたらしたもの等について書かせてください。