仁井田桃子選手（アウトサイドヒッター・埼玉上尾メディックス）※初選出
実は、注目し始めたのはシーズン終盤というか、結果的に最後の観戦となった埼玉上尾の試合で、だったんですよ。つまりプレーは全然見ていないし、撮ってもいないんです（なので写真が少なくてすみません）。でも選んだのは、その試合での控えエリアでの彼女の声、でした。
私はベンチ裏シートで見ていたのですが、つまり控えエリアが近かったんです。で、埼玉上尾のベンチから、具体的な指示が飛んでいたんですよ。「Aパスミドル多いよー！ブロック！」（これはフォロワーさんに教えてもらいました）とか、相手チームの戦術の傾向まで具体的に言っていたんですね。
控えエリアからの声出しって、気合注入みたいなケースが多くて相手チームの細かい戦術のことまでいうチームってあまりないんですよ。基本、ベンチから言いますからね。ところが埼玉上尾は違ったんです。えっ、誰が言っているんだろうと思って注意して見たのですが、マスクをしているので誰が言っているのか最初はわからず。ただ、一番前にいてなんとなく口の動き的に仁井田選手かな…と。ファンの方によると実際そうだったようで、それから注目するようになりました。
あと、これはリモートマッチだったのでV.TVで見たのですが、試合中マルコス監督が判定に怒ったのか、副審に何か言っていたんですよ。そしたら仁井田選手がとったになだめて、そして「はい、そこまで」と副審との間に割って入ったんですよね。ある意味マルコス監督の扱い方に慣れているというか（笑）。でも、彼女がいなかったらまたイエローカードとか出ていたかもしれない。それをとっさに止めた、という点でファインプレーなんですよ。
彼女はエゴサもすごくて、彼女の名前を入れてなくても埼玉上尾関連でいいねを押してくださることが多いです。そういうところも含めて、チームにはこういう選手が必要、なんです。
しかしプレーを見ていないのにこの文量（笑）。来シーズンはプレーに注目します。
さて、あと一人枠が残ってますが、それはこのための枠と言うことで…
マイベストキャプテン：藪田美穂子選手（アウトサイドヒッター・トヨタ車体クインシーズ）※2年ぶり2回目（キャプテンは初）
今シーズンはとにかく大変だったと思います。ですが、終盤につれなんとかチームを立て直していきましたね。先日発売された月刊バレーボールの記事にも出てましたが、リリーフサーバーで出たときはとにかくチームの雰囲気を変えようとしていた印象です。
この人のいいところって、若い選手たちと一緒に「バカになれる」というか、輪の中に飛び込んでいける懐の深さがあるんですよね。若手からもいじられるというか。大川選手との絆は個人的に好きでした。
あと、公式練習のときからとにかくチームを盛り上げようとしてましたね。私はトヨタ車体を見たのは1月が初めてだったのですが、こういう声出しは終盤からやっていたのかなあと思います。
1月の刈谷大会の試合前、ウォーミングアップを終えてロッカールームに引き上げるときに近くを通りかかったのでレンズを向けたら、「こんにちは」と言わんばかりにめっちゃカメラ目線で応えてくれて、ついカメラを下ろして「あ、どうも、こんにちは」と敬意をこめて返したほどです。そういう姿勢も、トヨタ車体のファン以外の方の心をつかんだんじゃないかな。
来シーズンはどんなキャプテンぶりを見せてくれるのか。チームを引き上げるのか。今から楽しみです。
続いてベスト6編です
