最優秀ゲーム賞:2022/2/26 PFUブルーキャッツ対ヴィクトリーナ姫路(埼玉県立武道館)
どうしても最優秀ゲーム賞はフルセットにもつれ込んだ試合になりますね(4年連続です)。
まずPFUとしては活動再開後最初の試合ということで、1月30日の日立Astemo戦から実質1ヶ月ぶりの試合でした。一方姫路としては、トヨタ車体が勝ち星を重ねてきて試合前には4勝で並んでいて、チャレンジマッチ行きとなる11位転落の可能性が高くなっていたとき。翌日に上位・東レ戦を控えていたことを考えると、この試合は試合勘のない相手に対して是が非でも勝ちたい試合でした。
姫路が2-1とリードしたのですが、第四セットにPFUが盛り返して来て、姫路もプラクを下げるなどフルセット勝負に切り替えたり、PFUはチャレンジを使い切ったりと、両チームの采配というか、執念にもしびれました。
最後は田中選手の、ネットに当ててポトリと落ちるサービスエースで勝負が決したわけですが、そんな劇的な幕切れも印象に残りました。狙って打ったとか…まさか…
ただ。何よりこの試合で印象に残ったのは、ヴィクトリーナ姫路の応援団の太鼓だったんですよね。めちゃくちゃ鳴り響いてました。
個人的には、この応援団の方の太鼓の音がどれだけ選手たちを後押ししたか…って思ったんですよね。姫路は音響は使わず太鼓だけなんですけれど、そんな、シンプルだからこそ、届くんだなあ…と。
応援が選手を後押しする、という試合ってやっぱりあるんだなと思い直した点で、今年のベストゲームに選びました。
この試合のバレーボールマガジンの記事と、V.TVのリンクを貼っておきます。
審査員特別賞※新設:久光スプリングスのタラフレックス
こちらも今回から新設しました。
今シーズンも多くの会場で試合が行われましたが、タラフレックスを敷いていた会場はごくわずかでした。リーグ戦に限れば、日立Astemoの一部の試合と久光だけではなかったかと思います。
そう。久光のホームゲームは全てタラフレックスだったんですよね。敷くのには相当お金がかかると言われていますし、そのためか今シーズンは昨シーズンのVCupで使った、東リ(東レじゃないです 笑)のシートを敷くチームも増えましたが(タラフレックスよりは安いのではと思います)、久光はタラフレックスにこだわったんです。
チームによっては何も敷かずに体育館の床の上でやっていた試合もありましたが、久光は何よりスポーツの試合として、選手の負担が少ないタラフレックスにこだわったのではと思います。これが、最優秀ベンチスタッフ賞でも触れた、スポーツへの敬意、がここにも表れています。
久光のホームゲームは他にも大型ビジョンも二台設置していたんですよね。数年前までのVリーグでは当たり前だった光景を、久光だけは維持している。そういった試合に対する姿勢が素晴らしいと思い、審査員特別賞として表彰させていただきます。
次ページには、これまでの受賞歴を掲載します。宜しければお付き合いください。