21/22 マイVリーグアワード~会場編~

マイVリーグアワード
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Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

最優秀グッズ賞※新設:ネームプレート(東レアローズ)

ホームゲームの増加に伴い、最近は各チームとも収益拡大のためにMDを強化していて、グッズの種類も増えました。ということで今シーズンから、面白いと思ったグッズを表彰することにしました。

栄えある第一回は東レアローズが売り出した選手のネームプレートです。ちなみに500円ですがガチャ形式なので、開けてみてのお楽しみ、です。たまに当たりとして選手直筆のネームプレートが紛れています。

なんでネームプレートなんか…と思われる方も多いと思います。これはあくまで私の印象ですが、ネームプレートがグッズとして人気になったのはK-POPがきっかけだと思います。私の記憶だとSHINeeとかスジュとかじゃないかな。ちなみに最近はどうなんだろうと試しにTWICEで調べてみましたが、やっぱりありました。

つまり何が言いたいかと言うと、東レファンに比較的多い若い女子たち、にはぴったりのアイテムなわけです(東レファンの年齢層の低さはリーグ屈指だと思います。私が一気に引き上げてますが…)。ちなみに他にもホームゲーム限定の、毎試合変わるボンフィンやアクリルスタンド、フォトカード、そしてそのカードを入れてリュックなどにぶら下げることができるフォトホルダー、なんてのも売ってました。フォトカードは三枚入りですが、中には選手からのメッセージ入りチェキ、という特典もありました。

ファン層に合わせた商品展開、という点は完璧だったと思います。これは、東レがViVAステーションと組んでいるからこそと言えるかもしれませんね。ノウハウを彼らは持っているわけですから。男子のグッズも手掛けているから、女性ファンの趣向もより把握しているでしょうしね。

審査員特別賞※新設:#玉川大決戦

さて、こちらも新設した賞です。会場編ということで選手やスタッフ以外を対象にしています。

ファイナル3進出をかけた、3位NECと4位久光の直接対決がレギュラーラウンド最終節に行われたのですが、そこでファンが発案して盛り上げた企画、それが「#玉川大決戦」なんです。

延期になった関係で会場は玉川アリーナと、NECレッドロケッツの練習拠点になり、席数も大幅に限られるため(それでもリモートマッチではなく席が用意されたことはNECの努力あってこそです。NECの敷地内なので一般の人を入れるのも簡単ではありません)、チケット販売はNECのファンクラブ会員に限定されました(久光向けの枠も用意されたようですが、こちらは席数がさらに少ないため上級会員のみ)。

現地で応援できない代わりに、SNSで盛り上げよう、リモート観戦で盛り上げよう。そういうファン発信の拡散企画が大いに盛り上がりました。詳しくは久光について書いた記事をご覧ください。

今までのVリーグだったら、なんだよファンクラブ会員しかチケット買えないのかよ、とか、会場確保できなかったのかよ、という不満で渦巻いていたと思うんですね。でも、それ以上に若い人たちが「会場で見られない代わりに!」と盛り上げようとしたことで、エネルギーがそっちに向かっていった、そんな印象です。マイナスではなくプラスに転換したわけです。

Vリーグを取り巻く空気は、若い世代によって日々アップデートされている、ということを最後にお伝えしたいです。

次ページには、これまでの受賞歴を掲載します。宜しければお付き合いください。