最優秀選曲賞:皇后杯準優勝&決勝の選手交代
ホームゲーム等で流れているBGMの選曲(センス)を表彰するものです。今まではホームゲームの選曲を表彰していたのですが、今回はピンポイントになりました。
皇后杯の準決勝、決勝にいらした方ならこの曲のイントロに聞き覚えがあるのではないでしょうか。
これ、選手交代の時に流れていたんですよね。Vリーグの会場とかでは使われていなくて、なんかカッコイイなあ…と思ったんですよ。そしたら後日ラジオで突然流れて、それであわてて曲名を調べました。
そして曲名を知って「…なるほど」と思ったんですよね。「Change」。そう。選手交代だから「Change」を選んだと思うんですよ。いやー、素晴らしいセンスだなあと思いました。これ、皇后杯だけだなんてもったいないので、Vリーグの試合でも採用してほしいくらいです。
選曲という点では話がそれますが、FIVB主催試合の曲もいいんですよね。東京五輪でもさんざん流れましたけれどチャレンジのBGMとか、Vリーグみたいなおどろおどろしさが全くなくて軽快でしたし(あの曲調は正直演出面ではマイナスだと思います)。
最優秀広告賞:株式会社宮本組(ヴィクトリーナ姫路)
会場内の広告など、印象に残ったスポンサー企業を表彰するこの賞。今回はヴィクトリーナ姫路のスポンサーである宮本組です(もちろん、姫路の会社です!)。見てください、この写真。
マスコットに広告を入れているケースは、いろんなスポーツチームのマスコットを見てもここくらいでは…。例えば東京ヤクルトのつば九郎に広告は入っていないだろうし…。そう考えるとすごいなって思うわけです。ここにまで入れるか!と。
姫路はリベロ専用ユニやスコートの広告が他のユニとは別になっていたり、とにかく広告の入れ方に知恵を絞っているんですよね。下の写真の奥に、マックスバリュのロゴの看板がありますがそこはマックスバリュシートとなっているんです。でもこれ、単に看板を露出しているだけではなく、子供の無料招待席なんですよ。
つまり、スポンサー企業が子供を無料招待しているわけで、企業の価値も上がりますよね。これはうまいやり方だなあと思いました。
ちなみにこのマスコット、ヴィックという名前なのですが、試合前に曲に合わせて歌うフリをしたり、ローラースケートで走り回ったりなかなか面白かったです。そして今調べて知ったのですが、ヴィックってシラサギの妖精という設定なんですね。
って、これで皆さんピンときますかね。姫路城は通称・白鷺(しらさぎ)城と呼ばれているから、それが由来じゃないかな、と(公式ページには由来の記載はありませんでした)。
最優秀コラボ賞:NECレッドロケッツ「曽我ちゃんシート」
今シーズンもホームゲームなどを通して企業や他の競技などとのコラボ、イベント企画がたくさん行われました。
その中で今回選んだのが、1月29、30日のトヨタ車体戦で用意されたNECレッドロケッツの「曽我ちゃんシート」です。自チームの選手とのコラボも立派なコラボだ、と私は思います。曽我ちゃんシートについてはあまりにもよかったので記事にしました。
詳細は下記を見ていただきたいのですが、簡単に言うと、試合後に曽我ちゃんこと曽我啓菜選手とツーショット撮影ができるというものです。
この記事を書いた後からも、特に若年層を中心にこの企画の反響が大きいな、人気だなと痛感しました。ここ数年、ファンサービスに大きな制約が出ています。選手と直で話したい、というニーズは特に若いファンの中でどんどん高まっています。
このシートはそんな中で生まれた、貴重な選手との交流の機会なんですよね。
もちろん、企画する側のNECも大変だったと思います。アクリル板越し、マスク越しとはいえ、選手、ファン双方に感染リスクは(あくまで)それなりにはあるわけです。しかもNECはその前に感染者を出して試合延期を含む活動休止を余儀なくされ、この試合が活動再開からの初試合でしたからね。
でもこれ、曽我選手自身もやってよかったと思ったんじゃないかな。自分を応援してくれるファンの存在をはっきりと目の当たりにできたことで奮起したと思いますし。上述の記事にも書きましたけれど、ファンは喜び、選手は奮起する、と、双方にメリットがあった企画だったと思います。お互いWin-Winになる。これこそ、コラボです。