2015年のW杯で興味を持った女子バレーボール。それでVリーグを見ようと思い開幕戦(久光対上尾)に足を運んだ。そのときはW杯でも見ていた長岡選手のサーブがすげえ、というのが何より印象に残った。
翌日。GAORAでの中継を見ていて、得点時の音楽の旋律に美しさと、W杯では知ることのなかったある選手たちをきっかけに、チームに興味を持った。
そのチームの名は、日立リヴァーレ。
まず、いいな!と思ったのが得点時の音楽。他のチームのそれは、得点をしたことへの賞賛、という感じなのだが、この音楽のいいところは、それプラス未来を感じさせるというか、「よーしよし、この勢いを次につなげよう」という感じなのだ。ものすごく、人を上向きにさせてくれる音楽だと思う。はっきり言ってVリーグの音楽で一番好きだ(応援スタイルについてはまた後ほど)。
その次に興味を持ったのが、佐藤あり紗選手と佐藤美弥選手。私の中では勝手にW佐藤と呼んでいたが、これは後に、それなりに使われている言葉だと知った。W杯では知ることのなかった選手たち。だけれどこのプレー、そしてこの美貌。
へええ…Vリーグにはこんなチームがあるのか…代表以外にもこんな選手がいるのか…
はっきり言って日立リヴァーレと出会ってなかったらここまでVリーグにのめり込むことはなかったと思う。私に、Vリーグの奥の深さ、幅の広さを教えてくれたのは間違いなくこのチームだった。
その後、2015年12月の川崎大会で初めて生で見た後は、皇后杯を観戦。そして年明けのファイナル6大田大会でも見るなど、たぶん2015/16シーズンは一番生で見た回数の多いチームだったと思う。チームとしての勢いも感じていたし、正直、ファイナル6が始まる前、素人目にも優勝は日立だと思っていた。
2016/17シーズンになると、私もある程度はバレーボールという競技もわかってきて、見る目が変わってきた。そんな中で感じたのは、佐藤あり紗選手のレセプションの反応と、佐藤美弥選手のパスのリズム。
佐藤あり紗選手は何より体の柔らかさを感じる。そして、サーブで飛んでくるボールに対して、全身を使って受ける面を作っている感じ。サーブを確実に拾う、だけでなく、その後セッターがトスを上げやすいように回転をかけたりスピードを殺したり。もちろんこれらは他の選手もやっているだろうけれど、佐藤あり紗選手は全身をバネのようにして柔らかいボールにしている。自分たちのボールに変換しているという感じだろうか。
後で知った話だが、佐藤あり紗選手は引退を考えていたという。ところが監督からキャプテンに指名され、続けたという。引退を考えてしまう選手に対していかに選手として続けたくなるよう気持ちを向けさせるか。それも監督の手腕なのだろう。15/16シーズンは円陣でも常に中心にいて、チームを鼓舞している印象だった。
と同時に、私がVリーグを素人目に見ていても「佐藤あり紗選手は代表に選ばれるべきだ」と思っていたので、五輪予選に選ばれたのは、私の見る目が決して間違っていないものだという安心感につながった。
あと、佐藤あり紗選手は見ていてどことなくOLっぽくて。リベロがコートから離れてベンチにいるときなどはOLの休憩中みたいな光景に見えてしまう(笑)