春になれば久光は

久光スプリングス
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とはいえ、これはチャレンジ中の一コマだけれどこんな風にコート上で積極的に意見交換していて。個人的にセッターとの積極的なコミュニケーションの多いチームは強いと思う。そりゃ、コミュニケーションするまでもなく呼吸が合っていればいいけれど、合っていても都度意見を交わすことって大事だし。こういうところにも久光の強さが感じられた。Vリーグ設立から存在する(久光とNECだけだ)歴史ある古豪であり強豪のイズムというか。

今シーズンだって、皇后杯は日立をストーレートで下して二連覇だし、ファイナル3だって同じく日立を下して決勝進出。あいにく決勝はNECに敗れてしまったけれど、長岡選手を負傷で欠き、かつ、岩坂選手も出られないという状況の中で野本選手を始めとして二日連続フルセットに持ち込むなど、このチームは勝ち方を知っているのだと思う。知っているというか勝ち方が体に染みついているのかもしれない。なんでかという、それだけ一定の規律を保ち続けているからじゃないだろうか。

あと、これは推測だけれど、3/17、18のファイナルの2戦でいずれも青の1stユニを使わなかったのは、NECのカラーである赤の3rdユニを初戦に使うことで、相手の思い通りにさせないという思惑もあったのではないか(当然NECとしては1stユニを使う際に色がかぶらないよう、考慮しなければならない)。

※最初は長岡選手がケガした試合で着ていたのが青の1stユニフォームだったので縁起が悪いと思って回避したのかと思ったがファイナル3の初戦で着ていたのでそれは違うだろう。

そう、ちょっと悔しいけれど、なんだかんだ3月には決勝に進むチーム。春は久光の季節なのか。

春になれば久光は。

あ。ちょっとどうでもいいけれど、石井選手は女子力が高すぎて、マイク二本ではなく、アイス二個持っているように見える。