雪が降り積もった1月の魚津でのKUROBE戦は、先週に続き攻守の柱のロホイス選手が不在というのもあったにせよ、日曜は全セットで20点以上取れない完敗のストレート負け。11位とは言えKUROBEが強かったのもあるが、それ以前に…という試合だった。ロホイス選手が戻ってきてこれで元通りと思った翌週のホームでのPFU戦も、無料配布のシャツで場内が2000人のファンで青く染まる中でのストレート負けで三連敗。(順位上)下位のチームに取りこぼすのは上位進出のためには避けなければいけないことで、このままだとチャンピオンシップ進出圏外になってしまうのでは…という危機感を覚えた。


その次の節の土曜の岡山戦もフルセットで8-3とリードしながら逆転負け。この試合は行ってなかったのだが、今シーズンの「底」はまさにこのときだったと思う。実際、その翌日の岡山戦から怒涛の12連勝だ。
ではその再浮上のきっかけは何だったのか。関係者ではないので知る由もないが、その一つだろうと思ったのが「ワーク」だと思う。
あなたはチームに取ってどんな存在か。どんな役割を果たせるのか。自分と組織を見つめ直す作業(ワーク)だが、企業の研修ではわりとある。似たようなものはどのチームでもやっているんだろうけれど、たぶんだけれどこの時期、選手たちは自分は何をしたらいいのか、チームに対して何に存在価値を見出すのか、に悩んでいた気はするし、それはつまり、他の選手たちがどんな人か、お互いがまだわかっていなかったのではと思う。
だから、自分の役割と強みをはっきりと自認し、そして選手間の理解度が浸透していくとチームは自然と強くなっていった。それが2月から3月にかけての12連勝だったと思う。特にその岡山戦の翌週のアランマーレ山形戦は両日共、POMインタビューで自分以外の選手を呼んで一緒にインタビューさせたのがいい例では。


別に新たな戦力が加わったとか、目に見えて強くなったわけではなかったのに(内定選手は加入したが、出たのはそれぞれ一試合でわずかな時間)、12連勝中はなぜか無類の強さを発揮していた。その象徴となった試合がある。