しかも、今回初めて知ったのですが、酒田市のるんるんバス(乗り合いバス)にはアランマーレのラッピングカーもあるんですね。偶然すれ違ったので写真は撮れませんでしたが、調べるとV1昇格記念で作られたのだとか。
ああ。やっぱりアランマーレは庄内のチームでなければ。庄内唯一のスポーツチームというアイデンティティはやはり必要なのでは…
金土日と三日間庄内で過ごし、そしてアランマーレの試合で文化にふれ、つくづくそう思いながら東京への帰路に着こうと庄内空港にやってきたら…
ミライニにはなくなっていたアランマーレのにおいが、ここにはありました。調べてみると、今シーズンの開幕に合わせて酒田茶屋の会という団体が設置したそうなんですね。
あの店にいた全員が知っていたように、そして勝てないチームだったけれど頑張ってほしいと応援していたように、酒田の人たちはアランマーレを誇りに思っているのではないでしょうか。
なので最後に言わせてください。
アランマーレはやっぱり、庄内のチームです。
そのアイデンティティを失わずにSVリーグで活躍するには。それはやはり、庄内での試合を増やすしかないと思います。
案①SVリーグがホームアリーナの開催基準80%を減らす
とはいえこれはSVリーグ側が決めることですから、できることには限界もあるでしょう。減らすことは一方で観客収入減になっちゃう可能性もありますから。であれば
案②リーグ戦以外の試合を庄内で増やす
簡単に言えばプレシーズンマッチの「アランマーレカップ」ですね。アランマーレが主催して、チームを招いて庄内で大会を開催する。こうすれば試合数は増やせます。
対戦相手?東北に移転するうってつけのチームがいるじゃないですか…。東北でSVリーグを共に盛り上げていく「東北ダービー」の相手、そしてパートナーと言えるチームが。
庄内をアピールしすぎると、村上地方の方から不快に思われるかもしれませんが、でも庄内という、山形県に面白い地域がある、ということは結果的に山形としての魅力向上にもつながるのではと思いますし、逆に庄内からモンテディオやワイヴァンズの試合を見に行く人も増えるかもしれません。そう、交流です(試合中にはさくらんぼ体操もやってますから…)。
最後になりますが、アランマーレと庄内を取り巻く話は今後SVリーグに限らず他のプロスポーツでも、広域と狭域というジレンマの中で出てくる話ではないでしょうか。
そして、願わくば。庄内がそのモデルケースとなれれば。広域と狭域を両立させ、交流させる庄内、そしてアランマーレの文化がプロスポーツ界を変えていったら…
それが私の考える未来、です。まさに酒田駅前の交流拠点の名前の通り「ミライニ」、ですね。