君の名は日立リヴァーレ第二章

日立Astemoリヴァーレ
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Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

角田監督(まだ代行なのだろうか)も印象的な方で。とにかくよく動く。なんでかというと、写真を撮っていてよく被るからだ(笑)。でもこうして積極的に動く監督は個人的には好きだし、コートの後ろの方にいて控えエリアの選手たちともよく会話していた。

ちなみにふとJTを見ると、監督はずっと座っているし、ベンチの人たちも微動だにしない。試合をするのは選手なのだから選手に任せる、というのが吉原監督の方針なのかもしれない。私の師匠が「JTは監督が立たないので写真が撮りやすい」と言っていたのがよくわかった。師匠はリヴァーレファンなので、角田さんならきっと撮りづらくなるだろう。試合の楽しみみんが減ってしまうかもしれない。

角田さんは自ら選手を鼓舞する。そういう監督さんなのだろう。どこかおとなしくて清楚なお嬢様学校、という日立リヴァーレに熱を入れてくれる人なのかもしれない(個人的には大阪のおっちゃんという印象なのだが、調べても経歴がわからないので何とも言えない)。

だから、この試合をモノにしたのはなにより大きいのではと思った。

それは何より、背中を押した応援団と、控えエリアの選手たち。

ホームゲームの後ということで観客数は少し淋しかったけれど、こんなに見ていて熱くなる試合はそうはないと思った。

新生Vリーグになっても、大事なことってこういうことなんじゃないだろうか。

刈谷の夜にそんなことを教えてくれた君の名は、日立リヴァーレ。