君の名は日立リヴァーレ第二章

日立Astemoリヴァーレ
all text and photographed by
Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

2018年11月18日、ウィングアリーナ刈谷。第二試合はJTマーヴェラス対日立リヴァーレだった。

第一試合のトヨタ車体クインシーズ対東レアローズの余韻さめやらぬ中、と言いたいところだが、ホームゲームだったトヨタ車体のファンのほとんどはホームゲームイベントに行ってしまい、スタンドは淋しいものになってしまった。私も第一試合でだいぶ体力を使い切っていた。こうして第二試合は静かに始まった…

前に私はこういうブログを書いた。代表戦に興味を持った私を、Vリーグの世界により引き込んでくれたのは、日立リヴァーレというチームだった。札幌に移住したため一日しか見られなかった2017/18のVリーグも、その試合(1月の大分大会)に日立リヴァーレが出ていたので、窪田美侑選手という楽しみみんな選手も見つけていた。

以下は私の中での印象なのだが、

日立リヴァーレは松田監督の掲げる高速バレーで、V1に昇格してすっかり強いチームになり、2015/16シーズンは準優勝するまでに。翌年も3位になったが、優勝するために乗り越えるべき壁をなかなか突破できないでいた。そこで監督を変えるという一種のショック療法に出たのだがうまくいかず…

というのが私の中での日立リヴァーレだった。しかもどうやら開幕するというのに監督がいないという。体調不良ということらしいが…

この日の試合は、戦力的にはJTの方が上回っている印象だったが、どうもJTがちぐはぐというか、うまくまとまっていない印象を受けた。世界バレーがあったためミハイロビッチ選手や小幡選手の合流が遅れたのも原因なのだろうか。一方そこにつけ込みたい日立もJTの地力に跳ね返される。

窪田美侑選手は一回りたくましくなっていて、佐藤美弥選手のサインの出し方は相変わらず凛々しかった。私は佐藤美弥選手のトスの出し方がすごく好きなのだが、うまく説明できずにいる。リズム感があり、かつトス後のボールの軌道を考えた跳び方をしているという感じだろうか。一番好きなセッターだ。

私が日立の試合で何より楽しみにしている応援団のパフォーマンスも、第二と第三セットの間で新曲「U.S.A」を披露。相変わらず会場全体を笑いに包んでいた。会場の空気を一つにできるのは本当に彼らだけだ。自然と会場の空気を味方に付けられる(相手チームのファン以外は)。そんなメリットもあると思う。

※ちなみに「U.S.A」は3:10付近から。

日立の2-1で迎えた第四セットも、結局日立は決めきれずについにフルセットまで持ち込まれてしまう。そこで起きたことが何より印象に残った。

まず、フルセットに入る前は日立リヴァーレの応援団側の時間だった。そこで流れてきたのは「R.Y.U.S.E.I.」だった。

※下記の動画では1分付近から

この曲は「ランニングマン」のダンスが印象的な、日立リヴァーレ応援団を代表する曲なのだが、これが今までと違って聞こえた。