彼女の光景が変わっていったのは、間違いなく東京五輪後の2021/22シーズンからだ。でもそれは、チームの中心選手であり、引っ張るという側面が強かったし、まだ「古賀ちゃん」という感じだった。
ただ、一方で2022年1月29日のトヨタ車体戦の敗戦後に、直接金子監督に何かを訴えるかのような話しぶりは、このとき初めて見たと思う。だから、とても印象に残った。こういっては何だが、何もお客さんがいる前でしなくてもいいし、チームがうまくいっていないという誤解だって与えかねない。でも、あえて試合直後にすぐに言う。このあたりから彼女の意識が変わり始めていたのかもしれない。
そして2022年に入り、キャプテンとなった代表が始動すると明らかに表情が変わりだした。一言で言えば鬼になった、というところだろうか。厳しい表情も増えて凄味が出てくるようになった。