世界に目を向けている大河チェアマン
大河チェアマンの語ったSVリーグ。このカンファレンスを聞いての私なりの解釈ですが、
金が集まれば選手が集まる
選手が集まれば人が集まる
人が集まれば金が集まる
このサイクルを回していくということではないかなと。そして何もこれはどれかがトリガー(きっかけ)になるものではなく、三項目同時に取り組んでいくことが大事では。人気選手を呼んで人が集まっても、満足度を高めないと離れていきますし。
ただ、大河チェアマンは自身の仕事は金を集めることだと自認していると思います。バンカーだけにその道のプロですしね。その手始めがそう、大同生命とのタイトルパートナー締結です。
また金の話かよと言われるかもしれませんが、だって二期連続赤字、約2800万円の債務超過に陥っているわけですから当然です(企業なら倒産してしまいます)。
その他にも、いろいろ変化が出ています。
- ぴあ運営のVリーグチケットから、ローソンチケット運営のチケットVへの変更
- イージースポーツ運営のV.TVから、J SPORTSオンデマンドへの変更
元々Vリーグチケットでは特定商取引法に基づく表記もプライバシーポリシーもぴあでしたが、チケットVは共に一般社団法人SVリーグになっていて、これにより個人情報をSVで管理できることになります。このチケットを買ったのはどんな世代か、等々のマーケティングデータをようやくリーグ側で管理できるようになったわけですね(逆に言うとそれすらできなかった)。
放映権といいつつ国内限定のJ SPORTSかよ、と思う人がいるかもしれませんが、世界各国で展開しているプラットフォームって、私の知る限りDAZNくらいなんですよ。なので個別に各国に営業していく形になるのではと思います。
さて。大河チェアマンの何よりの特徴は
- 選手経験のないビジネスマン出身
- 他競技のフロントを経験
だと思います。二代前の嶋岡会長も、そして前の國分チェアマンもそうですが、この手のトップって選手なり競技経験者が多いんです。でも大河チェアマンはバスケの経験はあれど、バレーは未経験。しかもいろんな競技のフロントを渡り歩くのは珍しいそうです。
いわば外部の人間なわけですが、そういう人ほど改革にはうってつけだと思います。そして、JやBで取り組んで、一定の成果を上げたメソッドをSVリーグに取り入れようとしているのは間違いないです。だから取り組んでいるのは構造改革なんですよね。
しかも、世界最高峰を目指すために国内だけでなく世界からお金(放映権)を集めようとしているわけです。それは結果的に選手も、そして人(海外のファン)も集まってきます。彼の目は世界を向いているので、こういっちゃなんですが、撮影規制のこととかサマーリーグでの撮影チケットが選べなかったこととか、そういう話を彼にしても正直しかたないんですね。
とはいえ、SVリーグのチェアマンである以上、リーグの中身に対する不満等はちゃんと受け止めてほしいとは思います。ただ、当初ぶち上げていたコートチェンジなしの固定制は取りやめたので、一応声は聞いていると思いますが。
とはいえ、チェアマンとファンの間には溝があるような気もしています。最後はその話です。