THIS IS HOME~トヨタ車体のホスピタリティ~

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⑤日曜なのに選手紹介のこの演出

サイリウムの場内演出の流れでそのまま選手紹介が始まり、スモークと共に選手が一人ずつ紹介されてコートに登場していくのですが、

これ、ホーム開幕戦、ならわかるんですよ。土曜にやるのならわかるんですよ。でも、これを日曜にもやったんですね。これだけ派手な演出を二日目にもやるってすごいな…と。思えばなかなか土日両方行くというのはコアなファンだけでしょうから、この日曜に初めて見に来た人もいるわけで。なのでトヨタ車体クインシーズはポスターもそうですが、土日をセットではなく一日ずつとして考えていた印象があります。

⑥Bリーグ「シーホース三河」とのコラボ

日曜の試合では、同じくウィングアリーナ刈谷を本拠地とするシーホース三河の公式風マスコット「タツヲ」も来場。試合前の演出にも登場したり、始球式にも参加して盛り上げました。

Vリーグは体育館スポーツという点でBリーグとアリーナを共有し、共存する立場にあります。PFUのように、同じ日にVリーグとBリーグの試合をやるケースも出てきています。競合ではなく共存する。Vリーグの一つの理想型ではないでしょうか。地域密着という点ではBリーグの方が進んでいる部分が多く(リーグとしてはBリーグは後発なのに)、学ぶところもたくさんあると思います。

⑦対戦相手も巻き込んでの応援団長による応援レクチャー

試合前には、応援団長自らがマイクを持って、得点時の音楽などを実際に流して、応援のレクチャーをしていました。これも、初めて見に来た人に対して疎外感を与えない、だけでなく、味方にしてしまうという重要なやり方だったと思います(初めて見に来た人は対戦相手のファンになる可能性もあるわけです)。

また、日曜については「対戦相手の声がないと盛り上がらないですよね」と言って、対戦相手の東レアローズの応援団に呼びかけて、東レアローズの応援コールをしてもらう、一種の応援合戦みたいな演出もありました。後で東レファンの方のツイートで知ったのですが、トヨタ車体が女子リーグに参入したときに応援手法をいろいろ教えてくれたのが東レアローズだったようで、そんな関係性もあってこそ、だったようです。

※この部分ですが、公開当初トヨタ車体と東レアローズを逆に記載してました。訂正します(2018/11/30)。