THIS IS MY HOME~そして、風の谷の東レアローズ~

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私はこの一週間前にこんなブログを書いた。

いわば小川愛里奈選手をきっかけに東レアローズ愛が再燃した形なのだが、そしてこの日も彼女はコートにいて、試合前の黒後愛選手とのガールズルール(乃木坂46の曲にちなんでそう名付けることにした)だったり、得点も決めたりと活躍したのだが、

試合開始時に彼女の名前がコールされて、大歓声を受けてコートに走っていく姿を見たり、ブロックなりスパイクで得点を決めて、東レアローズの大応援団によって彼女の名前がウカルちゃんアリーナに響き渡る様子を見て、ジーンとしてしまった。

思えば2年前、木村沙織さんが得点して名前がコールされても、ジーンと来ることはなかった。

前述のブログで書いたけれど、昨シーズン東レを見てなくてすっかり東レのことに疎くなっていた私が、開幕戦直前で小川選手に興味を持ち、開幕戦で撮った写真でより興味を持ってファインダー越しに追いかけるようになった。彼女は黒後愛選手と違って全日本にも選ばれていないし、それほど注目されている選手というわけでもない。今シーズンツイッターで写真をアップしているのももしかしたら私が一番多いかも知れない、というくらいの選手だ。

つまり、自分なりに「見つけた」選手というのが大きいのだと思う。そんな選手が活躍して大声援を受けているわけで、勝手にだけれど誇らしくも感じていたから、ジーンと来たのかもしれない。しかも日曜の試合ではMVPにも選ばれた。

自分が見つけた選手が活躍して、ステップアップしていく…もちろんその先には全日本があるだろう。いや、全日本でなくてもいい。東レアローズがVリーグを制覇したときに、そのコートにいる存在になっていれば…いや、東レアローズの第二の黄金期と言われる時代が来て、その中心メンバーにいれば…そして10年後にこうしてスタッフなり、でウカルちゃんアリーナのコートに立ってくれれば…

風の谷の東レアローズの空気を受け継ぐ身として。

最後に。

私は冒頭に「一ファンだった者として」と過去形で書いた。

ウカルちゃんアリーナで二日間試合を見て、東レアリーナにも行って、東レの城下町で東レアローズのポスターも目にすることのできる石山でメシを食って、琵琶湖を始め大津の町の空気を思いっきり吸って、好きなチームの選手たちの普段着とも言える日常の雰囲気を見て、大応援団を目の当たりにして、そして好きな選手の大活躍を見て、日曜の第二試合が終わって、つまり今回の遠征の全てが終わって会場を後にするときに、思った。

今までは東レアローズのファンだったんだなと。

この、試合が終わった瞬間から、大ファンになったんだなと思った。