THIS IS MY HOME~そして、風の谷の東レアローズ~

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Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

私は東レアローズのことを「風の谷の東レアローズ」と名付けてブログを書いている。元々木村沙織さんをナウシカに見立てたものだったけれど、だんだんと、それはあながち間違っていないなと思うようになった。

なので、一度その風の谷の空気に触れてみたいと思い、土曜日の試合後に東レアリーナを訪れてみた。東レの事業所の真ん中にあるので近寄れないと思っていたが、道路沿いにあって近くに行くことができた。

もちろん、練習場の近くに行くべきではないという声もあるだろう。私は個人的には、入っちゃいけないところに入るのはもってのほかだけれど、道路沿いにあったり近寄れるのなら近寄ってもいいと思う。そこで長時間出待ちしたりというのは論外だけれど、選手に会う目的ではなくふらっと行ってすぐに立ち去る分にはいいと思う(ちなみに新幹線からも一瞬見えることに気づいた)。

あー、ここで普段東レアローズの選手たちは練習しているのだな、と。試合があるのは土日だけだし、過ごしている時間が一番長いのは練習場だろう。つまり、この周辺の空気を選手たちは吸っているのだなと。それだけでも十分に満たされた思いだった。

そしてもう一つ。初めて出待ちをしてみた。私は基本的にコート上にいる選手にしか興味はないので出待ちはしないのだが、ある選手に直接話したいことがあったのもあって、初めてやってみた。

ただそこで気づいたことは、ホームゲームの出待ちはやっぱりいいなと思った。土日のウカルちゃんアリーナはたくさんの子供が訪れていたのだが、この日も多くの子供たちが選手にサインをねだっていた。だって、自分の街のヒーローがそこにいるのだ。東レに限らずホームゲームの出待ち、というのはまた違った空気が流れているのだなと思った。

そして何より、自分の好きなチームの、そして自分の好きな選手がこうして多くの人たちにサインを求められたり、歓声を浴びているというのはホームゲームならではの、とてもシアワセな光景だと思った。

今回、土曜は一試合だけで、13時開始なのになぜか開場は10時。3時間もすることないやんと思いつつ、そしておそらく東レアローズは東レアリーナで練習するだろうから早く行っても仕方ない、と思って11時頃に開場入りするつもりだったのだが、なぜか膳所駅からタクシーを使ってまで早く会場に行ってしまった(そこでのタクシーの運ちゃんとの会話も楽しかった。彼も東レのホームタウンの住人だ)。予感は的中したのか、そこには東レアローズの選手たちがかなりリラックスした様子でトレーニングをしていた。

私はコートの間近の席だったのでその雰囲気がよーく伝わったのだが、選手たちの楽しそうなこと。この和気藹々ぶりがとてもいいなと思った。もちろん試合になればスイッチが入るけれど、こういう、地元での、普段着の選手たち、というのはホームゲームならではと思った。

※下記の写真は日曜の写真です。あまりにリラックスした練習の写真は載せるべきではないと思うので。

ホームゲーム以外の試合だと、遠征、いわば旅行になるので、普段着という感じではない。あなたが仕事をしている人なら、普段の会社と出張ではテンションも変わるだろう。それと同じだ。普段着の選手たちに触れられるというのはとても貴重な機会だと思うし、こうして練習(試合前の公式練習ではなく)を見られるのは大きいと思った。

※ちなみにホームゲームだとたいてい試合後にイベントがあり、そこでの写真はまた普段とは違ったいい表情が撮れる、というのは2年前のウカルちゃんアリーナで学んだことだ。