改めて説明します。MVPですが、単純にプレーがよかった、というだけでなく、初めてVリーグを見ようとする人に「まずはこの人を見ておけ」という意味合いも入ってますし、写真をたくさん撮った身としての要素も加味しています。
最優秀選手賞:古賀紗理那選手(NECレッドロケッツ)
てか、そりゃそうでしょ。皇后杯とあわせての二冠連覇の立役者なのですから。
昨シーズン、リーグと皇后杯の二冠を達成したわけですが、なんか、今年も両方とも連覇しなきゃ意味がない、というくらいの凄味を感じたシーズンだったかな…。
私自身はVリーグにハマった2015年から彼女を見ていますが、当時は「古賀ちゃん」だったわけです。それが古賀さんになり、そして西田さんになり…そんな過程を見てきたなと。VOMインタビューを前に試合以上に緊張した表情を見せ、かつ何か答えた後に「ああ、うまくしゃべれなかった」と苦笑いするような彼女の姿は全く見られなくなりました(笑)。
ただ、彼女がそうなっていったのは、ご結婚されたのもありますけれど何よりは代表のキャプテンになったことですよね。そして、昨年のOQTでパリ五輪出場権を取れなかったことで、さらにチームを強くしなければ、五輪でメダルを取るためにチームをレベルアップしなければ…そんな思いをNECというチームにも当てはめていたというかな。つまり、NECでの戦いぶりの延長線上に代表があった。そんな一年だったのでは。
これはそこそこ思い入れを持ってチームを見ていた(過去形)身として言いますが、NECも昨シーズンから雰囲気が変わっていったなと。一言でいえばストイックになっていった、というところかな。嫌われてもいいくらいに古賀選手がチームを引き締めるようになっていったなと。それで空気が悪くなった時期もあった(昨シーズンの四日市の頃)と思いますが、それがあったから今がある、というところでしょうか。
だから、NECの古賀紗理那ではなく古賀紗理那のNECになった、と思います。
当然いい意味でも悪い意味でも注目を集める立場なので、大変だったと思います。シーズン中に夫婦揃って欠場したときは「新婚旅行に行った」などとデマも流されましたし…(よく考えればわかることなのに)。
昨シーズン、彼女を前に二冠を逃したチームのファンとしては、チームが強くなるってこういうことなんだな、というのをまざまざと見せつけられた思いでした。優勝という衣をまとうとチーム、そして選手は大きく変わるんだな…。そんな彼女が代表のキャプテン、というのはなんと頼もしいことなんでしょう。パリ五輪に向けて、宜しくお願いいたします、キャプテン!!
そして、パリ五輪でメダルを獲って、「そのための今シーズンだった」みたいなストーリーになるといいな。
皆さんはどんな選手をベスト6に選びますか?
どんなコンビが見ていて楽しいですか?
どんな選手をMVPに選びますか?
考えると結構楽しいと思いますよ。
ではまた来シーズンお会いしましょう!
次ページには、これまでの受賞歴を掲載します。宜しければお付き合いください。