最優秀新人賞:谷島里咲選手(東レアローズ)
決して目立った成績を残しているわけではないですが、チームにおける貢献度を考えると彼女の存在は非常に大きかったと思います。
ご存じの通り今シーズンの東レは、選手が多く抜けたのもあって、勝てないチームになりました。今までできていたことができなくなるわけです。ファンにとってはキツイシーズンになったはずです(私は熱くないので違ったのですが)。当然、選手たちが下を向くシーンが増えてきます。
でも、そういうときってみんながみんな下を向いていると、こちらまで見ていてガクッと来ますけれど、誰か一人でも前を向いていれば、見ている方も前向きになれるじゃないですか。それが、彼女だったんです。
サマーリーグを見て、今シーズンの東レには太陽がいないな、と危惧していたんです。言い換えればムードメーカーというところですね。劣勢でも鼓舞し、接戦になれば歓喜で後押しする。選手より白井さんや堀川さんが抜けたことも大きかったなと。でも、一方でそれを担えるのは谷島選手だな、とも思って。
そしてそれは実際その通りになりました。ベスト6でもチャンスをつかんだ選手を選んでますが、彼女もそうでしたね。11月19日の埼玉上尾戦で早くも初スタメンをつかみましたし。選手層の薄さもありますが、スタメンで出なくても劣勢を挽回するジョーカーとして投入されたり、今シーズンは全試合コートに立ちましたから。
だから思うんですよね。今シーズン、彼女がいなかったら果たして東レ…ウチはどうなっていたのか、と。前にも書きましたが彼女は数少ない希望、でした。
感情表現が激しいので、撮っていて楽しい選手でした。彼女のガッツポーズをいかに収めるか。そんなことばかり考えていたな。そんな私からの彼女を撮る際のアドバイスは「谷島里咲は縦で撮れ」です(笑)。
続いては、今年も各チームで大活躍した助っ人の中から選ぶ、最優秀外国人選手賞です。