23/24 マイVリーグアワード~ベスト6編~

マイVリーグアワード
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Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

⑦小室祐里選手(アウトサイドヒッター・アルテミス北海道)※初選出

「エースアタッカーの西川選手に比べてもう少し守備力のある、総合的な選手」というのを、いつものようにV1で考えていたのですが、私の中で彼女だ!とハマる選手がおらず、カテゴリを広げるか…と思って真っ先に浮かんだのがこの選手でした。今回で6回目となるマイベストアワードですが、ベスト6にV1以外の選手が入ったのは初です。

かつてGSSにいたとはいえ彼女を初めて見たのは今シーズンで、1月の札幌でのホームゲームだったのですが、バックアタックは打つわ、コートで声出して統率はするわ、手を叩いてボールを呼び込むわ…と、めちゃくちゃカッコイイ選手だったんですね。個人的な、惹かれるバレーボール選手像に今までで一番近いといっても過言ではなく、それで一気に惹かれました(一応…。惹かれるのと推すのは別の話です。2月の鈴鹿大会に行ったのは、もう一度見てみたい…いや、あの会場に響く声とボールを呼び込む手の音を聞きたい、と思った部分もありました。

実際得点ランキングは一位で、サーブ効果率二位、サーブレシーブ成功率三位…と、総合力で突出してましたね。

あと、ちょっと珍しかったのはチームでかわいい担当で紹介されてましたけれど、そういう注目のされ方をすることをむしろ活用していた印象です。選手によっては容姿について言われることを「いやいや」「そんなことないです」とか否定しちゃうケースが多いと思うんですけれど、彼女はむしろそれを活用していたというか。これは彼女だけでなく周り(アルテミスの選手たち)も活用してましたね。「ウチのかわいい担当が」みたいな。

でも上述の記事にありますが、要は彼女が「入口はそれでいいから、プレーとかで注目されよう」と捉えていたわけですし、チームとしても「それがきっかけでもいいから、私たち(アルテミス)を知ってほしい」ということだったのでは…と。そして何より彼女は南富良野町出身と、生粋の道民だったわけですから。ちなみに南富良野町といってもピンとこない人が多いと思いますが、いわゆる有名な富良野は富良野市、上・中富良野町一帯で、先日JRが廃線になったのが南富良野町…といえば少しはお分かりいただけるのではと思います。

話がそれましたが、プレー含めて彼女を通してアルテミスというチームにより引き込まれたいった、ということをお伝えしたいです。あの手の音は何もボールだけでなく、ファンも呼び込んでいたわけです(笑)。4試合だけとはいえあのチーム、を見られたのはとても貴重でした。これからどうなるんだろうな、みんな。

これは、そんな彼女のことが一番表れていると個人的に思う一枚です。

今回のベスト6のローテーションです。昨シーズンからガラッと変わりました。

野中 平山 西川
小室 佐藤   福留
※太字は前回との変更点

残るは選手表彰編です。

次ページには、これまでの受賞歴を掲載します。