世界には黒後愛しかない

東レアローズ滋賀
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Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

2018年11月3日。私は東京に戻ってきていたので、2年ぶりにVリーグをたくさん見られるシーズンを迎えていた(去年は札幌にいたので、唯一1月の大分大会の一日だけ見に行けた。でもそこに東レはいなかった)。Vリーグでの東レアローズを見るのは2017年2月の岡山でのファイナル6以来だった。東レアローズファンなのにレンズで追いかける選手がいない状態だったが、幸い偶然見た開幕特番で小川愛里奈選手に興味を持ったので、彼女を追いかけることにした。その辺の詳しいことはここに。

で、このブログでも書いたのだが、この一枚が今にして思えば全ての始まり、だった。

小川愛里奈選手を通して、黒後愛選手という女子を垣間見られた瞬間だった。

そして元々私は東レの試合前の、選手たちが次々と手を叩き合うバトンリレーが好きでその写真を必ず撮っているのだけれど、そこで小川選手と黒後選手がこんなルーティーンをしていることに気づいた(後で勝手に、乃木坂46の曲に引っかけて「ダブル愛のガールズルール」と名付けている。この話はまたいつかブログで)。

ただ、黒後愛選手への印象が思いっきり変わったのは、12/1、2と滋賀・大津市のウカルちゃんアリーナで行われたホームゲームだった。

この日はホームゲームということもあって、5000円以上グッズを買うとランダムで選手の色紙がもらえる特典をやっていた。元々ホームゲーム限定販売のベストを手に入れようとしていたので(あのユニクロのヒートテックにも使われている東レの素材なのだから、あたたかさは保証済みなのだ!)この基準はあっさりクリアして色紙を手に入れた。

「小川選手だといいなあ」と思って恐る恐る開けてみたら、13という数字が真っ先に目に飛び込んできた。13…あ…黒後選手か…

と最初は思ったのだが、色紙全体を見て私はびっくりしてしまった。実は次の日も色紙を2枚手に入れたんだけれど(翌日は3000円以上に緩和されていたので、2回買った。ってちょっと待てよ。オレは二日で11000円使ったのか!い、いや、年に一度のホームゲームだし…あ、ウカルちゃんはもう一回あるんだった…震え声)

その2選手分の色紙はいわゆるサイン色紙だった。でも、黒後選手のはいろいろ工夫が施されていた、文字通り色紙だった。手紙と言ってもいいかもしれない。

※こういうのは写真に載せて公開すべきではないと思うので、言葉だけで。

黒後選手ってこういう選手なのか!

そのときから、私の黒後選手を見る目ががらっと変わった。

ちなみにこの滋賀大会では試合後に初めて出待ちをしたんだけれど、そこでの子供たち(滋賀大会は本当に子供が多くて微笑ましかった)からの黒後選手の人気ぶりはハンパなかったし(しかもあれだけ多くの人に囲まれながらも対応もとても丁寧だった)、試合でも練習とかで「愛ちゃーん!」とか叫ぶ子供がたくさんいたのが印象的だったのだが、

それはもちろんテレビによく出ていて知られている、というのもあるんだろうけれど、

それだけじゃない、って思った。