さて。私は冒頭に挙げたKUROBEアクアフェアリーズに興味を持った点以外にもう一つある、と書きました。
それは、あの(笑)応援歌です。
KUROBEの試合を初めて見たのは12月のウカルちゃんアリーナでの東レアローズ戦だったのですが、どんなチームか楽しみにしていたらあの応援歌にまず度肝を抜かれて(笑)。
最初聞いたときは「なにこれ(笑)」と思ったのですが(すみません)、翌日から仕事をしていても頭の中にあのメロディが流れる流れる…しかも翌週ひたちなかでまた聞いたのでもうすっかり頭から離れなくなってしまいました。
ただ、大きな疑問が…「何と言っているのかわからない」んですね。これはツイートしたら別のチームの応援団を含め何名かからも「歌詞がわからない」という声をいただきまして。でも検索してもなかなか出てこなくて、それを突き止めに黒部に行った部分もあります(笑)。でも真面目な話、気に入ったりいいなと思う応援歌は、ホームゲームの大観衆の中で聞くもの、なんですよ。そして、やっぱりといいますか、大観衆の中で聞いてやっとその歌詞が判明しました。
なんで頭から離れないのか、というだけで一本ブログが書けるのでここではやめますが(笑)、にしても、Vリーグを見る中で日立やNEC、そしてゲーフラ芸のJTといった面白い応援文化に接してきた(さらに言えば野球やサッカーにも触れてます)私の中では今までに出会ったことのない応援文化で、一種の衝撃、です。
土曜に黒部に着いて試合を見て、夜は魚津で海の幸と美味しい日本酒(蜃気楼の見える街という魚津の地酒でしたが、確かに蜃気楼が見えた気がします…ってただ飲み過ぎただけですが)を飲み、そして日曜も試合を見て、川の音がさらさらと流れる田んぼの中を黒部駅まで帰る中で…
一つ気づいたことがあるんですね。
私は黒部に来る前に「美味しんぼ」の日本全県巡りの富山編を読み直したのですが、元々立山連峰への山岳信仰が富山にはあるんですね。そんな立山がはぐくんだ水が、黒部川となってこの黒部の町に流れているわけです。極端に言えば神の水なわけです。
黒部市総合体育センターに向かう道の至るところで水の流れる音が聞こえてきて、その音がとてもよかったんですよね。
そう考えると、アクアフェアリーズ、つまり水(アクア)の妖精(フェアリーズ)ってまさに黒部の町そのものなんだ、と。
そう考えたときに、あれっ、Vリーグの女子チームで、地元にちなんだチーム名つけているところってあったっけ?と。NECレッドロケッツは本社ビルがその形状からロケットビルと呼ばれたことにちなんでますし、久光製薬スプリングスはサロンパスなど「貼る」から「春」でスプリング、東レアローズに至っては「男子チームがアローズなので女子も同じ思いで取り組むことにした」(16/17公式プログラムより)ですからね(笑)。
あの岡山シーガルズだって、元々あった東芝シーガルズを受け継いでいるので、岡山にちなんだチーム名ではないです(過去のチーム名を継承することも大事なことです)。
今の女子V1で地元にちなんだチーム名つけているのはここだけ、なんですよ(V2にはいくつかあります)。
見てくださいこのチームフラッグ。水面の様子とか、まさにこのチームを表しているフラッグなんですよね。
そんな、黒部川の清流が流れる町で、「あの」アクアフェアリーズの応援歌を聞き、地元の人で水色一色に染まるアリーナを見られたのは本当に貴重な経験でした。いわば、全身で黒部を体感した、そんな感じです。この二日間は私自身が黒部色、つまりアクアの水色に染まった感じです。
KUROBEアクアフェアリーズはまさに、V1に舞い降りた妖精なのかもしれません。そして、このようなチームが全国に舞い降りたらいいなあ…と思います。