THIS IS HOME~V1に舞い降りたKUROBEアクアフェアリーズ~

KUROBEアクアフェアリーズ
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Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

④スポンサー提供による振舞酒

この黒部大会では土日共に振舞酒が行われてました。単に新春だから…というわけではありません。このお酒を提供した銀盤酒造は、アクアフェアリーズのスポンサーであり、選手雇用企業なのです(馬場ゆりか選手がここの所属です)。一種のコラボ企画なわけですね。

黒部の水で仕込んだお酒は当然おいしいわけです…おいしくいただいてきました。

銀盤のこだわり – 【公式】銀盤酒造株式会社
銀盤酒造株式会社は、富山黒部で百年以上にわたり酒造りを続けてきました。のどごし良く飲み飽きないすっきりした口当たりをお楽しみください。

さて、ここからが大事な話です。

⑤これぞアクアフェアリーズだった選手紹介時の演出

ホームゲームにおける選手紹介というのは重要な演出です。トヨタ車体では会場の照明を落としてスモークがたかれるという演出がありました。

まず土曜の選手紹介では、各選手の所属企業名と、その上司からのメッセージと共に選手が入ってくるという演出でした。

最初に書いたのですが、KUROBEアクアフェアリーズは、スポンサーが選手を雇用している形態なわけです。上司のメッセージで登場、だなんて、まさにそれを象徴する演出だったわけで、ものすごく感動したわけで。

一方日曜日ですが、こちらは富山県警が実施している「だまされんちゃ応援団員」の一企画として行われ、詐欺被害防止のスローガンと共に選手が入場してくる形でした。

「だまされんちゃ応援団員」についてはこちらをご覧下さい。つまりは特殊詐欺被害防止に向けた活動です。実際に黒部市総合体育センターにもチラシが置いてありました。

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スポーツチームがこのように特殊詐欺被害防止という点で地元に貢献している。これも地方のスポーツチームの一つの形だなあと思います。

あ、あとチアが登場してますが、これ全員地元の子供たちです。試合中もチアは子供たちで、これもおそらく初めて見た光景だったと思います。チアを置くチームは東レ始め多々ありますが、子供だけ、というのを見たのは(ハーフタイムイベント等を除いて)初めてだと思います。

⑥JTマーヴェラス小幡真子選手が述べた感謝と決意

これはアクアフェアリーズとは関係ないのですが、アクアに勝ったJTマーヴェラスの小幡真子選手がヒロインインタビューで、ホームゲームの黒部に詰めかけたアクアフェアリーズのファンたちに感謝すると共に、新生Vリーグになっても私たちはプレーで返すしかないから頑張ります、みたいなことをおっしゃったんですね。

これは私の考えなのですが、新生Vリーグの肝は、ホームゲームの盛り上がりだと思っています。ホームゲームの収益を各クラブに移管し、演出の自由度を高め、盛り上げる。まだなかなか動員という結果には結びついていないけれど、でも、着実に成果は出ているわけです。

選手としても新生Vリーグを盛り上げたいという思いはあるけれど、選手ができることはプレーが全て、なんですよね。ファンへの御礼と決意の混じったそのスピーチは、私が黒部まで来た理由そのものだと言っても過言ではありません(興味のあるチームは、ホームゲームを見るべき、というのは私の基本的な考えです)。

※小幡選手については同じようなことを感じたアクアフェアリーズのファンの方もいらっしゃいました。

いろいろ、新生Vリーグには厳しい声も上がってますけれど、選手たちの思いに耳を傾けて欲しいと思います。最近荒木選手もこんなツイートしていますね。