東レアローズ新聞で振り返る23/24シーズン~後編~

東レアローズ滋賀
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Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

全18号だった今シーズン、「Team Review」に登場した選手の上位ランキングです。

1位 関選手(13回)
2位 谷島選手(12回)
3位 中島選手、ヌワカロール選手(8回)
5位 大﨑選手、深澤選手(7回)

私も今初めて集計しましたけれど、ルーキーなのに谷島選手の多さが目立ちますね。あと、実は正直言うと西川選手は結構多いと思っていたので、ここになくて驚きました(7位の6回でした)。なお写真付きで長文で紹介される一番上の欄、に限定すると1位は4回のヌワカロール選手、2位は3回の谷島選手でした。ちなみに、全選手必ず一度は登場していてホッとしました。

レビュー欄ですが、例え負けた試合で選手が「今日はダメダメだったな」と思っていても、「ここがよかった」と褒めるためのもの、だったりもするのですが、これについては今シーズン一番意識した編集方針だったと思います。そして個人的にそこをかなり意識したのが実は西川選手だったんですね。

特に西川選手はネガティブな思考に陥りやすい気がしていたので、なおさらです。まあこの新聞は見ていないでしょうけれどそれは関係なく、とにかく褒めることは大事にしました。「あ、そこに気づいてくださってたんだ」となったらご本人もうれしいじゃないですか。

これは読者の方もそうで、試合のレビュー欄に推しの選手が載っていないか、をいつも楽しみにチェックしてくださっていた方もいました(とてもうれしかったです)。

そういうのもあって、VOMの選手を無条件でフィーチャーするのではなく、あえて「ここは彼女だろ」と別の選手をフォーカスすることもありました(1/8号の西川選手がまさにそれでした)。まあそこは人の考え方はそれぞれですし、スポーツ紙だって同じ試合でも一面で取り上げる選手が異なったりしますし、応援団も得点を決めた選手ではなく、例えばその前のプレーでいいディグを見せた選手をコールする、とかありますからね。それと同じです。

もし選手が見てくれているのであれば、いつか一面で取り上げられたらいいな、ということをモチベーションにしていただけるとうれしいですね。

 

ということで昨シーズンに続き、シーズンを新聞の紙面を通して振り返ってみました。前述しましたが、今シーズンは負けた試合が多かったので伝え方はとにかく心を配り、砕きましたし、背中を押す新聞なのに負けが多いのなら役割果たしてないやん、という存在価値についても悩んだシーズンでした。

何より紙面づくりはとにかく大変なんです。って読んでいる人からすれば知らんがなって話ですが、よくよく考えると野球やサッカーなど他の競技で、こうして一ファンが観戦した全ての試合を新聞形式にして発行している人、ってかなり珍しいのでは。ブログ、は多いと思いますけれど新聞は。

だからなんやねんという話ですが、レアであろうこの新聞はできるだけ続けていきたいと思います。もちろん「こんなチーム知らんわ」となったら話は別ですが、まあ、そういうことにはならないでしょう、このチーム…いや、ウチの選手たちは。

改めて今シーズンもお楽しみいただき、ありがとうございました。