東レアローズ新聞で振り返る23/24シーズン~後編~

東レアローズ滋賀
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Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

2024.2.3 KUROBEアクアフェアリーズ戦(黒部)

【一面】自分でいうのもなんですが、今シーズン一番好きな一面です。

ファイナルステージ進出もなくなり、前週の岡山も連敗…(私は非帯同)という中で、自然とこれからのチーム、に目がいくわけですが、そこに可能性というかな、それを見出せた試合だった、というのが大きかったかな。

というのを伝えるために構成をどうしようかといろいろ考える中で、まずはこの写真にしようと思ったわけですね。松岡選手は初のスタメン起用でしたし、再スタートじゃないけれど、いわば今後を見据えた戦い、では象徴的な存在だと思ったからです。

ではコピーは…何か松岡選手、そしてコートネームのメイに引っ掛けて…といろいろ考えたときに、ふと降りてきた(ほんと、そんな感じでした)のが「もしかして」「かもしれない」のmay be。ということでこのコピーにしました。

本来であればmei beとすべきですが、そうすると元々の言葉のmay beに気づきにくくなるんじゃないかな、というのと、そこまで一面で大きくフューチャーするにはまだ早いな、というのもあります(笑)。

【中面】黒部アルペンルートに引っ掛けてますし、一面のmay beを補完する(これからの東レに可能性を感じさせる試合だった)意味もありました。こういう風にその開催地ならではの言葉、が入ると紙面が締まるといいますか。いつも意識していることです。11月の「黒部恐谷」といい、黒部はなんかつい入れたくなりますね。黒部市が好きなんだと思います(笑)。

コラムではヌワカロール選手の親しみやすさというか、アロじょぶりを取り上げています。クラン選手が選手のお姉さんの存在だった中、ヌワカロール選手は同世代ですからね。初めての海外挑戦で不安も大きかったとは思いますが、すっかりなじんでいたと思いますし、微笑ましかったですね。

2024.2.4 JTマーヴェラス戦(黒部)

【一面】応援団不在の中で、急遽アロともが即席応援団を結成した試合なのですが、それを伝えるべく、ホームゲームに掲げられるチーム幕「WE ARE TORAY ARROWS」を、まるでホームゲームの会場のように横に大きく載せています。

ホームゲームのようだった、は大げさですが、それくらいチームを後押ししようとファンが結束した、ということを伝えたかったんです。

【中面】こちらもそのこと一色ですね。よく見たら試合内容のことはあまり書いていないという(笑)。でも、これは今シーズンのアロとも、を象徴していた試合だったんじゃないかな。

これだけファンにフォーカスするメディアも珍しい気がしますが、これも編集方針ですからね。何よりアロともの機関紙でありたいんですよ。