東レアローズ新聞で振り返る23/24シーズン~後編~

東レアローズ滋賀
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2024.1.20 デンソーエアリービーズ戦(刈谷)

【一面】試合前からすでに負けているような雰囲気でしたね。なのでチームスローガンである「克己心」が入るようにして、「克己心はどこへ?」という見出しにしています。「どこへ?」なので、あえてわかりづらいように、文字が見つけにくいようにしています。

もっとも、この紙面も日曜の試合を見ているからこそ、あえて厳しめにできたというのもありますが。

【中面】ひどい試合ではありましたけれど、やはりポイントはあって。コラムでは深澤選手の調子を上向かせた関選手のトスワークについて取り上げてますし、レビュー欄では松岡選手が発した言葉を紹介しています。

個人的にはびっくりした言葉ですし、彼女のこういうところにも注目が集まるといいな…と。

ちなみにこのときは試合後に新聞の方ですよね、とあるアロとも女子の一団に声をかけていただいたのですが、取材として「今日の試合について」とお聞きしたら言葉に詰まっていたので「ダブル○○(偶然同じ名前の人が隣にいた)沈黙、という見出しにするわ」と冗談で言ったのをそのまま使っています(さすがに名前は出さなかったけれど 笑)。

このように試合後の雑談とか飲み会での会話を、紙面に取り入れることもあります。アロともと作る新聞ですから。

2024.1.21 NECレッドロケッツ戦(刈谷)

【一面】これ、気づいた人いるかな…

そう、あのファイナルとフォント含めてコピーが一緒なんですよ。詳しい背景は中面に書きます。

【中面】間違いなく今シーズンの東レのハイライトとなったこの試合。先日記事にもしました。

記事にも書いているのですが、最初はあのファイナルを絡めるつもりはなかったんですよね。だって、レギュラーラウンドの一試合とあのファイナルでは重みが全然違うし。借りなんか返していないわけです(返すのならファイナルで、です!)。

ただ、紙面を作る中で一種の編集会議というか、単に知り合いとLINEグループでやりとりしていたときなのですが、長年東レを見ている私よりずっとアロともの方でも、あのファイナルとのつながりというか、私が考えるように断絶したもの、ではなく延長線上みたいなことをおっしゃっていたので、なるほど…と、そういう論調に切り替えました。

それで一面もあのファイナルと同じコピーを同じフォントで使っているわけです。あのファイナルからメンバーは大きく変わったけれど、中島選手・キャプテンは変わっていないわけで。中島選手があのファイナルとは違うメンバーと抱き合っている、という一面の構図はあのファイナルとの一種の対比を表せたんじゃないかな。

そういうのもあって「やった!あのNEC相手に勝ったぞー!リベンジだー!大金星だー!ジャイアントキリングだー!」みたいな内容には一切していません。何度か書いてますが、元々一歩引いて俯瞰して試合を見ていますし、何より、そこまで落ちてねえし、ウチ(笑)
※最低限の誇りは持ちたいという意味です。