風の谷の東レアローズ第四章

東レアローズ滋賀
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Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

今季のVリーグは、チームの収益力強化という観点でホームゲームを増やすという施策が採られている。そのためなのか、いつもは12月だけの、東レアローズのホーム・滋賀大会が2月にも設定されていた。

だが、土曜の、かつたった一試合だったので、行くことは全く考えてなかった。12月だけで十分だと思っていた。しかも、これが土日で計4試合ならまだしも、土曜一日の、たった一試合だけのためにわざわざ東京から滋賀までかけつける、というのはさすがにないなと思っていた。そして2月の滋賀大会は2/9と三連休の初日だったのだが、私の好きなaikoさんのライブ(私が追っかけを始めたのはこの方なのだ)が2/9、10とさいたまスーパーアリーナであったので、ファンクラブ先行を既に申し込んでいた。

そうして向かった12月の滋賀大会。そのことはここにたくさん書いたけれど…すっかり東レアローズの大ファンとなってしまった私は、aikoさんのファンクラブ先行締め切りが12/3までだったことに気づき、すぐに2/9の申し込みを取り消した。滋賀大会は12/1、2だったので、東京に戻ってきてすぐに取り消したことになる。

そのときから、2月の滋賀大会に行くという選択肢が生まれていた。たった一日の、たった一試合のために。

それでも滋賀大会のチケット発売日の前日まではかなり迷っていたのだが(実は神戸大会のチケットも発売と同時に勢いで買っていたからだ。勢いってよくない 笑)、だって二週連続で関西に行くわけだし…と。ただ、結局は発売と同時にチケットを買った。

しかも今回は、今まではやらなかった特別指定席を買った。なぜ今までやらなかった、も話すと長くなるのだけれど。ま、そういう席で見るほどガチになってはいけない、あくまでライトなファンでいる、という基本方針、マイルールがあったからだ。

この2月の滋賀大会は、レギュラーシーズン大詰めというところで、翌週の愛媛大会の二試合を残すだけとあっては、この滋賀大会はせいぜい3位に入れるかどうかの試合になると当初は思っていた。

ところが。なんと、全く予想外だった5位というのがあり得る展開に気づけばなっていた。岡山は1月に入ってから連勝を重ねていた。奇しくも私が見に行った1月の岡山大会の東レ戦から負けなしで、一気に東レとの差を詰めてきていた。えっ、ファイナル8は3位になれるかどうかということしか考えてなかったのに、まさか進出できない可能性があるの??さすがにこれは焦った。ファイナル8に進出しないということよりはチャレンジステージに回ることの方が私にとっては一大事だった。だって、降格の可能性があるのだから。

そして迎えた神戸大会。残り試合数を考えれば、この大会で日立とNECに連勝すればポイント差6を維持でき、翌週の滋賀大会でファイナル8進出を確定できる可能性があった。まあ岡山も上位相手の対戦が続くし、どこかでつまづくだろう…

ところが岡山はそんな私の気持ちをあざ笑うかのようにトヨタ車体も、そしてデンソーまで共にストレートで撃破してしまい、連勝を7まで伸ばしてぴったりとついてきた。そして神戸大会も、NECにフルセットの末負けてしまう(後々、フルセットに持ち込んだことで1ポイント取ったことが効いてくるのだが)。ああ、ファイナル8進出が愛媛に持ち越しになってしまった…