⑪酒田光陵高校による実地研修
鶴岡大会で何より驚いたのがこれでした。アランマーレの地元・酒田にある酒田光陵高校のビジネス流通科がブースを出して、さまざまな企画を展開してました。内容としてはご当地産の野菜や米粉のお菓子の販売、またインスタを使った初心者向けのフライヤーの配信、自ら足を運んで書いてもらったという寄せ書き形式の横断幕の作成、そして観光客向けに名物である地元のラーメンのマップの作成…
いやいやいや、すごいって!
地元の高校生による出店や、チアや書道部といった部活動とのコラボ、は他チームでも見かけるのですが、これはそういったコラボの域を超えているなと。これ、たぶんなんですけれどビジネス流通科としてのいわば実地研修だったんじゃないかな…と。授業の一環というか。
実際、テーマとして「会場を(チームカラーの)オレンジに染めよう!!」を掲げていて、それに合わせてみかんや柿といったオレンジ色の野菜を集めたり(これは後で気づきました 笑)。そして、日曜の試合前には一連の取り組みを生徒自ら映像付きで紹介してました。寄せ書きも、酒田駅まで行って集めたそうです(会場でも記入できました)。
ビジネス流通科のサイトを見ても、普段からそういう学習をやっているようなので。コラボを超えた、地元の高校とのつながりに感動を覚えました。私事ですが、若年層向けにVリーグ女子ゼミというプロジェクトを主宰しているので、ああ、こういうことで若年層のお役に立てれば…と意を新たにしました。
ちなみにこれがインスタなのですが、主審のハンドシグナルは初めて知りました。他にもルールやQ&Aも載っているのでぜひご覧ください。
と、高校の実地研修にもびっくりしていたのですが、試合が始まる前にさらにビックリすることが…
⑫リズムトレーニングというエンタメ
アランマーレは試合開始前に選手が入場した後、輪になってまず観客に向かって「アランマーレ!」コールをした後に振り向いて、いわば円陣のように選手の輪の中でそれをやるというルーティンがあります。これはホームゲームに限らず他会場でもやってました(V2にいた昨シーズンもやっていたような)。
私はこの前の週のつがる大会でアランマーレを見ていたのですが、その後にラジカセか何かで音楽を流して楽しそうにウォーミングアップを行っていたのですが、これは昨シーズンは見た記憶がなかったんですね。
で、このホームゲームではなんとそのウォーミングアップであるリズムトレーニングを、いわばエンターテインメントとしてコート全面(相手コートの分も)を使ってやっていたんです。
MCも「アランマーレ恒例のリズムトレーニングのお時間です」と紹介しているくらいなので、もはやエンターテインメントの一部だなと(笑)。
いやあ、これはぶったまげました。
応援団がこういうことをするのはあるのですが(日立Astemoリヴァーレです)、選手自ら、というのはもはや前代未聞というか。すごくいい光景だなあと思いました。選手からすれば自分たちの好きな曲で踊りがてらウォーミングアップにもなるし、会場に向けたパフォーマンスとして会場も盛り上げられますし。さらに、クラップで参加してもらうことで会場に来ている人(当然バレーボールを普段見ない人もいますから)を引き込むこともできます。
そして何より、これが成立するのが、上述した三世代の来場者層かな、と。子供たちからすればお姉さんたちが、ご年配の方から見れば孫みたいな世代の選手たち、がクラップして楽しそうに踊っていたら惹かれますよね。
だからこれ、他チームがやってもここまで盛り上がらないんじゃないかな…(群馬を除く 笑)。
なお、使われていたのはいずれもTWICEで、鶴岡大会では「Hare Hare」、一関大会ではクリスマスということで「Wonderful Day」でした。
さて、試合後でも今まで見たことのない、印象的な光景がありました。