シン・アローズ~東レアローズ23/24 過渡期という希望~

東レアローズ滋賀
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ファンクラブ開設という抜本的改革と生まれる線引き

アロともだけでなくVリーグ女子ファンの方ならお気づきかもしれませんが、今までなら「#東レアローズ」とか「#アロじょ」で投稿すると基本的に必ずいいねがついていましたが、今はありません。それは間違いなく中の人だった白井美沙紀さんが離れたこともありますが、思えば昨シーズンはオフシーズンでもインスタライブなどを頻繁にやっていたことを考えると、SNSについては明らかに力を入れなくなりました

まあ、もしかしたら今までSNSなどでの情報発信がファンサービスであり、ファンクラブのなかった東レとしてSNSのフォローがファンクラブ入会、みたいな方向性でやっていたので、ファンクラブができた以上はSNSには力を入れない、という方針かもしれません(繰り返しますがあくまで個人の意見です)。かと思いきや、他のチームと違ってX(Twitter)のブルーマークを取得していたりしますが。実際、まだ少ないとはいえ選手インタビューがファンクラブ内では公開されています。今後はこちらがメインになっていくのかもしれません。

もっとも今は明らかな運営体制の人員不足によるものだと思うので、シーズン開幕前にこちらの方の新加入もあるのかもしれません(デンソーを退団した吉田マネの電撃移籍とかね 笑)。とはいえ、昨シーズンのような距離の近さはまずないと思います。あれは白井さんの頑張りもありますし、元選手だったからというのもあったでしょうね。今のままならフォトコンテストとかやりそうもないし。

元々ウチはホームゲームの試合後の場内一周も選手は立ち止まりませんし、選手にそういうのを主に求めている方はすみませんが他チームに行った方が幸せになれます。いずれにしても伊東都さんや白井さんによって少し近づいたチームとファンとの距離は、また元に戻ってしまうのかなと思います。

こういっちゃなんですが、私自身新聞を書いたり、アロともとしてそこそこ頑張っている方ですが、かといって運営サイドと仲がいいかというと全くそうではないです。選手は言うまでもなく(嫌われているだけかも 笑)。つまり、ファンに対しては元々一定の距離を置くチームなのですが(他チームだとファンとスタッフが仲良く談笑している光景もよく見ますので)、それがさらに、明確に線を引かれる気がします。

まあそもそもファンクラブができた時点で抜本的な改革、なんですよね。それでよいのでは、と思います。あまり多くを求めちゃいけないし。

さて。私は基本的にリーグ戦至上主義なので黒鷲旗も行きませんし、ましてやサマーリーグ、近畿総合といった大会もスルーしてきました。今年サマーリーグに行きましたが、あれはチームの今後が見えず、滋賀開催だったのでそれを確認しに行ったためですし、近畿総合も本当は行く予定がなく。なので今回の遠征はカメラも持って行きませんでしたし、チケットも当日券でフラッと行った、ホントそんな感覚でした。オリックスの試合が京セラであったら、それ見て帰ろうと思っていたくらいですから。

ただ。練習試合を見て、さらに土曜の試合を見て結局私は延泊し、しかも日曜も当初の予定を変更して当日券で見に行きました。なんで気持ちが変わったのかといいますと、

今の過渡期の東レを見ておきたくなった

これに尽きます。選手が何人も抜けた。しかもこれまでの東レを支えてきた選手ばかり。傍から見ても「東レに何があったの?」と好奇の目で見られる(何もないですけどね)。そしてチームも抜本的に変わろうとしている中、今までのやり方では通用しなくて選手自身も変わらないといけない…。しかもサマーリーグや近畿総合でも課題だらけ…。選手もどこか苦しんでいる…

そんな、逆境だらけの今の過渡期の東レがどこか愛おしく感じたんですね。こういう、過渡期のチームを見ておくことってものすごく大事なんだと思いました。私は、木村沙織さんや迫田さおりさんが抜けるなど今回と似たような状況だった17/18シーズンは、札幌に移住したので全然見られなかったからなおさらです。

そして。今のこの過渡期だからこそ、このチームから希望が見えた。そんな三日間でした。

最後に。今回の記事を書くにあたって、いろんな言葉を考えました。再生とか再建、再構築とか、リニューアルとかリスタート、リボーンとか。

でも、「再~」とか「リ(RE)~」とかは、今まであったものが前提にあってつけられる言葉。今回の東レはそれすらないなと。だから、最近よく使われているので二番煎じ感は否めませんが、「シン・アローズ」にしました。

そしてそんなことをいろいろ考えていた時に、ふっとこの言葉が思い浮かびました。元々はリーグファイナル前に大﨑琴未選手が付けた言葉ですけれど、今、この過渡期の東レアローズ、シン・アローズに一番ふさわしい言葉ではないでしょうか。

過去の記憶と感情は一切捨てます。