翌日のJT戦は私の中では消化試合だったんだけれど(2位で通過してもアドバンテージはないので)、ミハイロヴィッチがいないJTに苦戦しつつもフルセットで勝つことができた。とにもかくにも、0ポイントからスタートしたファイナル8は、(私の中では)まさかの二位通過という結果になってしまった。
東レが後半戦加速したのは、間違いなく岡山の存在だった。岡山が猛烈に追い上げてきたのでファイナル8どころかチャレンジステージに回る可能性すらあった。島津アリーナではなくとどろきアリーナで試合をしている可能性だってあった。
だからこそ、岡山のためにも頑張らなければ。そんな思いは個人的にあった。東レが二位通過となったことで、岡山だって二位通過できる可能性があった、というのはきっと岡山の選手やファンにとっても励みになったのではないだろうか。
そして…
私の知り合いの日立リヴァーレのファンからも「ファイナル3頑張ってよ!」と背中を押されたし、京都に行くことは全く想定していなかったのでチケットも買っていなかったのだが、「ぜひファイナル3に出場するファンの人に間近で見て欲しい」というNECファンの人の好意でDAZNシートを手に入れた私は、花見客で混み合う京都に向かった。
ファイナル3。それは私にとって何より特別な意味を持つ言葉だ。
2015年のW杯でバレーボール(と木村沙織さん)に興味を持ち、15/16シーズンから見始めたVリーグ。ファイナル3は私の実家の近くの所沢市民体育館ということで見に行った。そのときはまだどのチームのファンになるかは決めていなかったのだが、その試合を見て、私は東レアローズを推そうと決めた(その話はこちらをご覧下さい)。
私にとってはそれ以来のファイナル3だった。ただ、15/16と違っていたのは二試合制になっていたことだった。私の中では、一試合は負けられる。理想型は、どうせ負けるのなら土曜に負けて、日曜は勝ってその勢いでゴールデンセットも勝てばいい。
そういう皮算用だった。
だから土曜日の試合をフルセットになってまで落としたことは、確かにマッチポイントまで取って落としたのはもったいないとは思ったけれど、ファイナル8で久光以外に勝って勢いに乗っている中でその鼻をへし折られたのはよかったのではと思っていた。負けて、試合後に選手たちが喜ぶこともなく悔しさをかみ殺しているシーンを見るのはつらかったが、でも、きっと日曜につながる、と思っていた。
結果的に、それは思い通りの展開になった。