東レアローズ新聞で振り返る22/23シーズン~後編~

東レアローズ滋賀
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Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

2023.3.11 KUROBEアクアフェアリーズ戦(豊田)

【一面】この試合は野呂加南子選手が大活躍だったんですよね。なので彼女のポジション(ライト)に合わせて「まさに今ここで」という英熟語を使っています。さあ、これを機に一気にブレイクだ、というところかな。ちなみにフォントはかなりこだわって選びました。

そしてVOMインタビューに向かう野呂選手を笑顔で見守る黒後選手。いい紙面になったと思います。そして今号からMAYU-METERが登場しています。

【中面】相手がKUROBEということで名所・黒部峡谷に引っ掛けた見出しにしました。なにせKUROBEは1月の愛媛で負けてますし、ここまで負け越しのチームがない中で踏みとどまりたかったですからね。そんな試合で野呂選手の活躍は大きかったので、コラムでも取り上げたり、いわば「野呂祭り」の紙面ですね(笑)。ただ、普段目立たなかった選手が大活躍したら、そこは大きく取り上げてあげたい、とは思ってます。

2023.3.12 トヨタ車体クインシーズ戦(豊田)

【一面】最近のアロともはご存知ない方も出てきているかもしれませんが、「スポーツ×ヒューマン」というNHKのドキュメンタリー番組で2021年4月に黒後愛選手が特集された際、テーマ曲として使われていたのがYOASOBIの「群青」でした。なので彼女の復活の過程は、個人的に「群青」の世界と重ね合わせてました。コピーはそのフレーズをモチーフにしています。

【中面】前日に続きこの日もフルセット。越谷監督が先週の日立Astemo戦後に発した「負けそうで負けない」を地でいく展開だったので見出しにしました。第一セット途中から出場し、そのまま出続けた黒後選手が事実上のフル出場になったのも大きかったな。

写真は、勝利の瞬間珍しく輪に加わった越谷監督の様子を使いました。なにせ、こんな光景初めて見ました。なので一択でしたね。

2023.3.25 埼玉上尾メディックス戦(深谷)

【一面】レギュラーラウンド最終戦。ということで終わった、さあ(この後だ)、という意味を込めて「end,and…」というコピーにしています。字にすることで「この後」の「」にかけて「黒後」としてますし、ファイナル4で頑張ってほしいというメッセージなんですけれど、たぶん伝わっていないでしょう。

ただこの頃からこのように試合後に一人でいるケースが見られるようになり、それはちょっと気になってました。まあ今にして思えば、なんですけれどね。

【中面】深谷なので深い谷、そしてまたまた母体が病院の埼玉上尾にちなんで「処方」「薬」という医療用語を見出しで使っています。

連勝は12で止まり、かつ埼玉上尾に唯一となる負け越しを喫してしまいましたが、試合自体はファイナル4に向けて気を引き締める効果はあったのかなと思ってます。

ということでレギュラーシーズンはここで終了。よりチームを後押しするために今シーズンはファイナル4各戦のプレビューまで発行しました。解説はしませんが、紙面だけご紹介します。

なお、二試合でファイナル進出を決めたので、久光戦のプレビューは作りませんでした。さあ、いよいよファイナル4です。