東レアローズ新聞で振り返る22/23シーズン~後編~

東レアローズ滋賀
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Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

2023.1.28 KUROBEアクアフェアリーズ戦(松山)

【一面】大﨑琴未、深澤つぐみ両選手の不帯同、そして井上奈々朱選手の負傷で突然めぐってきた樫村まどか選手の、ミドルブロッカーとしての出場。今シーズンもベンチ外中心だった中、数少ないチャンスをモノにする活躍を見せたので、一面にしました。

なにか名前にちなんだコピーにしたいと思い「魔法少女まどかマギカ」というアニメ(私は全く詳しくないですが)を使いましたが、スベった気がします…(苦笑)。

【中面】わかりますよね、愛媛の特産ミカンと未完を強引にひっかけています。また愛媛大会といえば試合後の場内一周はみきゃんを被るのが名物なので、選手レビューの写真も全てみきゃんバージョンです。

2023.1.29 KUROBEアクアフェアリーズ戦(松山)

【一面】松山といえば、正岡子規などを生んだ俳句の街。ということでコピーも俳句にしました。正岡子規の俳句をたくさん見たのですが、紙面にピッタリなものがなかったので私で作りました。ただこれ、アロともの指摘で知ったのですが、季語を二回使う「季重なり」を起こしています。まあダブルコンタクトですね(笑)。

【中面】「愛媛の伊予柑、いい予感」という、伊予柑をPRするフレーズがあるのですが(最近聞かなくなったな)、それにちなんでいます。勝って「いい予感」の方を使いたかったんですけどね。

ただ、この日の松山、朝は雪も舞っていたんです。勝手に南国をイメージしていたら東京より寒かったという。試合もそうなっちゃったね…と。ただ、不帯同の大﨑、深澤選手に続き井上選手も昨日の負傷の影響か欠場で、しかたないよね、という内容にしています。途中出場の黒後選手が7打数と、それなりに成果もありました。

2023.2.18 久光スプリングス戦(草津)

【一面】これは単純に欅坂46のデビュー曲「サイレントマジョリティー」に引っ掛けています。石川真佑選手のこの写真のサービスエースがえげつなくて、久光の選手が一歩も動けなかったという。だからサイレント、で、「マユ」リティーにしています。この色味は、同曲のジャケットの色彩に合わせています。

【中面】ちょうどスラダンの映画が上映されていた頃だったかな。で、大﨑琴未選手が反応していたのでそれを取り入れてみました。といっても私はスラダンは全く知らず。名言とかも調べてみましたがこれというものがなく、苦肉の策として映画の主題歌から見出しを付けました。

ちなみにこのようにSNSで見られるチームや選手のトレンドに乗っかることは多々あり、20/21シーズンはチームでブームになっていた鬼滅の刃ネタを多用しましたね。

コラムでは写真お渡し会など、当時充実していたファンサービスについて記載しています。今にして思えばファンクラブ設立のためのマーケティングだったのかなと。

2023.2.19 JTマーヴェラス戦(草津)

【一面】これは対戦相手のJTが地元の駅などの広告展開で使っていたコピー「#そろそろ地元に愛されたい」をモチーフにしました。フォントも近いものを選んでいます。それにしても、なんちゅー自虐ネタなんだか(笑)。ただ、こういうのも含めて楽しんでいただきたい新聞ですので。

【中面】年に一回やる、デイリースポーツ風の紙面です(笑)。今回JTの本拠地・西宮市は阪神タイガースのお膝元ということで、この定番企画をここでやりました。ちなみになんのこっちゃわからない人のために言いますと、今シーズンの阪神は優勝という言葉がNGで「アレ」と言い換えています。そして「そらそうよ」は岡田監督がよく使う言葉です。ちなみに私は阪神ファンではありません

ちなみに前年は選手レビューも阪神の選手に例えたり、振り切ってました。「バースの再来」も阪神では定番のフレーズです。