東レアローズ新聞で振り返る22/23シーズン~前編~

東レアローズ滋賀
all text and photographed by
Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

2022.11.12 日立Astemoリヴァーレ戦(秋田)

【一面】黒後愛選手がサービスエースで得点を決めたのですが、これが実にリーグ戦では20/21のファイナル以来629日ぶり。そのとき石川真佑選手が飛びついていたのですが、これはもう、この写真一択でしたね。

【中面】実はここまでの4試合全てフルセットだったんですよね。なので見出しは初の快勝としました。ヤナ選手と石川選手への過依存は相変わらずでしたが、スタメン出場の続く西川吉野選手、大﨑琴未選手の存在も大きいなと、記事内ではそこにフォーカスしています。

このときは男子との共催でしたが、男子ファンも石川選手は「あの石川祐希選手の妹」としてけっこう見てくれているなと、現地で感じたんですよね。男子は第二試合でしたが、「石川選手の妹がいるから」と第一試合から見てくれた人が多かった印象です。それをコラムで紹介しています。

2022.11.13 日立Astemoリヴァーレ戦(秋田)

【一面】VOMに輝いた関菜々巳選手。DUTY=責務は、関選手の「せき」に引っかけています。日本代表としての責務、ということでDUTYも日の丸の赤字に。伝わってないだろうな(笑)。

【中面】一面でVOMの賞品として関選手が持っているのは、この年からデビューする秋田の新ブランド米「サキホコレ」。見出しはそれにかけています。こういう現地のご当地色を見出しに取り込むと、ならでは感といいますか、より特別感がでるんですよね。そして頼もしさが増している大﨑琴未選手を、一年前と比較する形でコラムで紹介しています。

2022.11.19 デンソーエアリービーズ戦(金沢)

【一面】2ー0とリードして快勝ムードだった試合が一転してフルセットでの辛勝に。試合後勝利を称えようと握手しようとするアシスタントマネージャー兼中の人の白井美沙紀さんに対しての、この石川真佑選手の姿が何よりこの試合を物語っています。コピーの「Not lose Not win」は「負けてはいないけれど勝ったともいえない」で、これは石川選手の背中がそう語っているようだったので。

【中面】私の目には、交代札を間違えた(中田紫乃選手の2番を、昨シーズンまでの5番にした)ことで選手交代ができず、そこでリズムを崩したことで流れが変わったと思い、これは完全にベンチのミスだと、この新聞にしては厳しい論調にしました。本文でもコラムでも、そして越谷監督のレビューでもそうしています。これは単純に選手をかばうため。新聞で選手批判をすることは滅多にないですし、選手を守るというのが何よりの編集方針です。

2022.11.20 デンソーエアリービーズ戦(金沢)

【一面】「必殺仕事人」のコピーは、フォロワーさんが使っていたのを取り入れました。若い方はご存知ないでしょうが「必殺仕事人」というドラマがありまして、フォントもそれに近づけています。このように、アロともの方の感想とか批評を取り入れることはよくありますよ。皆さんと作る新聞。アロともの機関紙です(笑)。

【中面】特にひねりのない見出しです(苦笑)。ただ、選手へのレビューは「目立ってないかもしれないけれどちゃんと見てるぞ」というメッセージが多いですね。そして何より、翌週に控えた久光との首位決戦に向けて背中を押したかったというのもあったかな。