そもそもコートキャプテン申告って、試合を注意して見ていないと気づかないんですよね。主審が笛を吹いて「あ、コートキャプテン申告だ」と気づいても、写真は間に合いません。というのも笛を吹いてから選手が手を挙げるまで、せいぜい1～2秒。まれに、誰がやるのかをチームとして決めてなくて主審に何度も笛を吹かれてせかされるケースもあります（そういうところにチームの意思統一ぶりなどチーム状態、が如実に表れるのもコートキャプテン申告の奥深さです）。
まずスタメンがコートインしたときに「あ、キャプテンがいないな。このメンバーだと、この選手がコートキャプテンかな…」と推理する必要がありますし（言うまでもなく、チームのキャプテンが誰かも事前に把握していないといけない）、試合中ボーッとしていると二枚替えなどでいつの間にか選手交代でキャプテンが下がっていて、撮り逃すということもあります。まあ、クイズみたいなものです（笑）。
何度も見ているチームならこの選手がコートキャプテンだ、というのがわかってくるのですが、初めて見るチームだと誰が手を挙げるのかを推理する必要があります。こういう年齢分布ならとか、この実績ならこの選手じゃないかな…みたいなのを瞬時に考え、手を挙げるまでにカメラを向けます。正解した場合はガッツポーズですよ（心の中でです 笑）。
コートキャプテンって帳票にも、ライブスコアにも載らないですし、中継で抜かれることもないので、現地で見てないとわからないんですよ。いわば現地観戦の醍醐味というか、ご褒美でした（笑）。
とつらつら書きましたが、クイズ大会の要素もあって、コートキャプテン申告は今シーズンの撮りどころになりました。そんな今シーズンの成果（笑）を、各チームの難易度（三段階）と共にご紹介します。
NECレッドロケッツ（キャプテン・古谷ちなみ選手）難易度：C
ここ数シーズンずっと古賀紗理那選手です。古谷選手がスタメンではない場合、試合開始時に古賀選手が手を挙げますが、古賀選手が交代で下がることはないので、ここで一度撮れば後は気を配る必要がなくて楽でした（笑）。
東レアローズ（キャプテン・中島未来選手）難易度：B
中島選手はリベロで、コートを離れることもあるので基本的に試合開始時やローテーションで下がったときに、コートキャプテン申告がありました。そのときはクラン・ヤナ選手なので、こちらもNEC同様下がることはないのもあってか、実は一枚も撮っていませんでした。
ただ、今シーズンはヤナ選手を休ませるために下げることもたまにあったんですよね。それを初めて見たのは11月6日の草津大会でのJT戦だったのですが、てっきり副キャプテンの中田紫乃選手が手を挙げるかと思ったら、なんと石川真佑選手が手を挙げたんです。
このときはコートキャプテン申告を撮ることに執着してなく撮ってなかったのですが、あの石川選手がいよいよコートキャプテンになったか、ということでその証を撮りたい、と集中するようになりました（今にして思えば、これが申告シーンに執着し始めたきっかけかも）。その成果がこちら。
1月の愛媛大会での様子です。ヤナ選手が下がることはめったにないので、これはけっこう貴重なカットです（笑）。ちなみにヤナ選手も石川選手もいないことも何回かあって、ひたちなかでは小川選手→黒後選手（主審台の影で撮れなかった）、ファイナル4の豊田では真鍋くるみ選手でした。
入団一年目の真鍋選手がコートキャプテンというのには正直びっくりしましたけれど。来シーズンはヤナ選手もいなくなりましたし、もしかしたら関選手が手を挙げるかもですね。そのシーンは狙います（笑）。
久光スプリングス（キャプテン・大竹里歩選手）難易度：C
大竹選手も基本的には控えなので、試合開始時にコートキャプテン申告がありました。久光は楽で、最初は栄絵里香選手、そして二枚替えで下がったら石井優希選手でした。もっとも序盤は石井優希選手は出てなかったので、そのとき誰がコートキャプテンだったのかはわからないのですが。
二枚替えのタイミングというわかりやすさ、そして見られるのもおそらく残りわずか、ということもあって、石井選手のコートキャプテン申告はめっちゃ撮りました（笑）。そんな中で、自画自賛の一枚がこちら。
コートキャプテンを確認する主審の腕と手を挙げる石井優希選手。コートキャプテン申告というもの、が全て詰まった一枚です。
石井選手の最後の試合は席の位置的にも、最後のコートキャプテン申告を収める絶好の場所だったのですが、東レの交替によるコートキャプテン申告に気を取られていて、気づけば久光も同じタイミングで選手交代をしていて撮り逃した、という痛恨な出来事がありました。コートキャプテン申告を捉えるのがいかに難しいか、を改めて実感した次第です。
