Vリーグの撮りどころ22/23シーズン ~番外編~

カメラ
all text and photographed by
Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

③線審紹介後のコートへのお辞儀

線審が一人ずつ紹介された後、全員で前後に一斉にお辞儀をするのですが、コートに対してお辞儀をするこのシーンが、試合を行うコートに対する敬意が感じられて好きなんです。

④主審・副審のグータッチ

いよいよ試合開始、というときになって主審と副審が紹介され、その後に二人がネット越しにグータッチしますが(コロナ禍前は握手)、これはいつも撮ってます。どちらかにピントを合わせ続けるため構図がずれやすいんですよね。けっこう難しいです。

言うまでもなく、主審、副審、そして線審の方々がいらっしゃるから試合が成立しています。最近はチャレンジシステム、そしてネーションズリーグではライン判定も自動化されて線審すらいなくなったり、肩身は狭くなる一方ですが、改めて皆さんに感謝したいと思います。

さあ、いよいよ試合が始まりますが、ここからが大事な話。今シーズン、新たに私の撮りどころとなった、試合中のあるシーンについてご紹介します。

⑤コートキャプテン申告

まずコートキャプテン申告とは何か、から。

各チームには当然キャプテンがいます。ただ、チームによっては控えだったり、ベンチ外だったりでコートにはいないこともあります。そういうときに、キャプテンの代わりを務めるのがコートキャプテン、です。主審への抗議なんかもコートキャプテンが行います。まあ、代理キャプテンという言葉がしっくりきますね。ちなみに副キャプテンがいるからといって、その選手がそのままコートキャプテンをする、ということは私の印象ではあまりないです。

ただ、コイントスなんかはベンチにいればキャプテンがしますので、スタメンにキャプテンがいない場合、誰がコートキャプテンなのかを、試合が始まるときに主審が笛を吹いて確認します。コートキャプテンはそこで手を挙げて申告します。これがコートキャプテン申告です。

当然コートキャプテンは誰でもいいというわけではなく、それなりの立場というか、例えば新人がやるなんてことはまずないわけです。選手の成長が可視化される部分もあります。続きます。